パピヨンが人気ない理由は吠えるから?特徴からみる子犬の飼い方!

パピヨンの人気がない理由

コンチネンタル・トイ・スパニエルと呼ばれるパピヨン。

中世の上流階級社会のアイドルでした。

蝶のように広がった大きな耳が特徴です。

絹糸のような被毛でとても細く、わずかにウェーブしていて上品なイメージです。

小型犬が大人気の日本においてメジャーともいえるパピヨンの人気がないと言われていますが、なぜそのように言われているのでしょうか?

パピヨンが人気ないと言われる理由を理解するためにパピヨンの歴史や性格をまず見ていきたいと思います。

パピヨンの歴史

パピヨンはもともとはスペインのスパニエルを祖先として、フランスなどヨーロッパに伝わりました。

すでに15世紀のイタリアの絵画にはパピヨンらしき犬が描かれているそうです。

18世紀の宮廷内では、上流階級の貴族たちに愛され、パピヨンを自分の肖像画に入れるのが流行したんだそうです。

蝶のように大きくたった耳、長く美しい被毛、気品のある歩き姿、確かに肖像画を書こうという上流階級の人たちに愛されそうです。

マリーアントワネットが愛した犬種としても知られています。(マリーアントワネットが愛したのはファーレンと言うたれ耳の犬種で、ファーレンの繁殖中「立ち耳」で生まれた個体が改良され、現在のパピヨンの姿になったそうです)

パピヨンは鳥猟犬として活躍したスパニエルが祖先ですが、貴族に愛されたとご紹介したように愛玩犬として誕生しました。

パピヨンの性格は悪い?

パピヨンは「人気ない」と言われていますが、性格が悪いと誤解されることもあります。

本当に性格が悪い犬種なのかも含めて、パピヨンという犬種としての性格をご紹介していきます。

パピヨンは、活発で、利口、大胆で独立心旺盛です。

そして賢く、訓練性能も高いので、嫌がらずにしつけの訓練に反応しどんどん覚えてくれます。

遊びも大好きで、ときにハイテンションだったり飛び回ったりと、とても元気です。

小型の愛玩犬には珍しく、アウトドアのお供もできるくらい体力があります。

その反面、穏やかで我慢強い一面もあり、甘え上手で知的な犬です。

飼い主さんをはじめ家族には愛情深く、他の犬にもフレンドリーに接することから多頭飼いにも向いています。

ここまで見る限り性格が悪いと言われる原因は見当たらないのですが、育て方によっては「性格が悪い」と誤解されてしまうところもあります。

パピヨンは小さくて気品があって甘え上手ときたら、甘やかしてしまいたくなるのが飼い主さんの心境かもしれません。

でも、わがままに育ててしまうと、自分が遊んでほしい時は飼い主に寄ってきて、「遊んで!遊んで!」と執拗に要求するところがあります。

パピヨンは気が強く勇敢でプライドが高い一面がありますから、そのままわがままを許して育ててしまうと、人に対して攻撃的になったり、飼い主の指示に従わない(無視をする)ようになることもあります。

育て方によるものが大きいですが、繊細で神経質なところが伸びてしまうと、人に対して好き嫌いを素直に表すなど、性格が悪いとみられてしまう行動をとるケースもあります。

性格が悪いと言われるような育て方をしてしまった飼い主さんの責任の部分がかなり大きいですが、中には個体としての性格が強い場合もありますので、おとなしい犬がお望みの場合はペットショップよりもブリーダーさんに相談して、そもそもおとなしい犬をお迎えする方が良いかもしれません。

それと同時に迎える前から飼い主さんは犬を飼う知識、しつけの知識を学んでおいていただきたいと思います。

犬種によってはオスとメスで性格に大きな違いがあるケースも少なくありません。

例えばシーズーなどは、オスのシーズー派とメスのシーズー派に分かれるくらい、オスとメスの性格が違います。

シーズーは性格悪い?!オスメスの違いやシーズーあるある徹底解説

しかしパピヨンはオスとメスで性格の違いはほとんどないと言われています。

オスかメスか?というよりも、個体としての性格の違いが色濃く、とてもやんちゃな子もいれば、おとなしく穏やかな子もいて、育て方やしつけで左右はされるものの、もとの性格が多少反映される成犬になるようです。

パピヨンが人気ないと言われる理由

パピヨンが人気ないと言われているようですが、JKCの登録数では長い間10位以内にいた犬ですから、実際は安定して人気が高いと言えます。

ただ、2017年頃からベスト10から外れ、11~15位の間をキープしている状態です。

それでも、最低でも15位内に入っている訳ですから、決して人気がないとは言えないと思いますが、JFKの発表では2021年度は「15位・登録数4,194頭」という結果でした。

JFKの犬種別犬籍登録頭数はこちらからご覧いただけます。

この発表で1位を獲得したのが12年連続首位のトイプードルで、登録数が77,957頭!

2位のチワワとは約25,000頭もの差があったそうです。

チワワの性格は凶暴!?飼いやすさと性格の見分け方!

トイプードルの性格と飼い方は?カットの頻度やセルフカットの方法解説

チワワも19年連続で2位という人気の定着ぶりで、登録数は52,446頭だったそうですから…

4000頭ほどのパピヨンは「人気ない」と言われても仕方ないのかもしれません。

優雅で愛らしいパピヨンがなぜ人気ないのかというと、いくつか理由として考えられることがあります。

パピヨンの人気がない理由
  • 頭がいいため飼いにくい
  • 元気すぎてギャップがある
  • ペット業界が作った流行
  • 好みの幅が狭い

パピヨンの人気ない理由1:頭がいいため飼いにくい

初心者にはしつけが難しい犬種と言われることもありますが、非常に賢いので本当はしつけがしやすい犬種です。

パピヨンが非常に賢いというのはドッグトレーナーの体感というわけではなく、犬の知能指数ランキングでも証明されています。

犬の知能指数については、カナダの心理学教授のスタンレー・コリー博士によってIQテストが行われたほか、イギリスのロザリンド・アーデン博士はエジンバラ大学と共同で犬のIQテストを行っており、それによるとパピヨンは8位にランクインしています。

ちなみに1位は頭の良い牧羊犬で有名なボーダーコリー、2位は羊を守ったり水鳥を回収する仕事をしていたプードル、3位は現在警察犬としても大活躍で、頭の良い犬の代名詞とも考えられているジャーマン・シェパード・ドッグです。

ベスト10に入ったほかの犬種は、どの犬も猟犬や護衛犬など人間と一緒に仕事をしていた犬がランクインしていますが、唯一小型犬で、しかも愛玩犬としてランクインしたのがパピヨンです。

なんとなく頭が良いとか賢いと言われているのではなく、パピヨンの頭の良さは「ガチ」なんですね。

頭が良いということは教えたことをどんどん覚えてくれるということなので、正しいことを教えればすぐに覚えしつけがしやすいです。

しかし、しつけを間違えたり、うまく正しいことを伝えられなかったり、正しいしつけができない、飼い主としての態度を間違えるなどがあると、手に負えない犬にしてしまう可能性もあります。

これらのことから、頭がいいため飼いにくいと言われてしまうのでしょう。

パピヨンの人気ない理由2:元気すぎてギャップがある

パピヨンはエレガントな見た目と裏腹に、アクティブで元気いっぱいな子が多く、走り回るどころか飛び回っているという表現のほうが合うような子が多いです。

運動大好き!遊びも大好き!なんですね。

「貴族に抱かれておとなしくしてたんじゃないの!?」と思ってしまいますが、しっかりと運動量が必要な犬種です。

お散歩の目安としては1日に30分を朝晩2回、距離で言うと1㎞くらいは運動させてあげたくて、他の小型犬のように、室内遊びでほとんどの運動量が足りるということはありません。

体力のある犬は特に、必要な運動量が足りていないと運動不足が大きなストレスになり、イタズラややんちゃの原因にもなりますし、暴れるなど興奮しやすくなります。

ですから、他の小型犬と同じように考えてしまうと、運動量が豊富なことにびっくりしますし、それに対応するための飼い主さんが体力的に大変だと考えることもあるようです。

パピヨンの人気ない理由3:ペット業界が作った流行

これはあってはいけないことだと思いますが、犬種には流行というものがあります。

トイプードルの場合は人気が長いですが、飼いやすい犬種として常に上位にいることも安定した人気の要因になっていることでしょう。

過去にCMの影響でチワワが大人気になったというのは覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、シベリアンハスキー、スピッツ(日本スピッツ)、豆柴など大ブームが起こり流行することで人気犬になることがありました。

人気になることでその犬種が多くの人に愛されて、その犬の魅力が広まることは良いことなので人気がないより人気がある方が良いことのように思います。

ただ、今まで何度も起こってきたことですが、ブームになると乱繁殖されるので、何らかの疾患がある個体が増えたり、犬種としての特徴が十分に受け継がれない個体が流通したりします。

すると、その犬が適正に愛されなかったり、最悪飼い主に捨てられるという問題が起こってきました。

パピヨンもフランス貴族の間で大流行した結果、フランス革命の時に貴族に飼われていたパピヨンも多く処分されたという歴史を持っています。

パピヨンをこよなく愛する飼い主さんたちは、犬のためにも「ブーム」にはならないでほしい、人気なくても問題ないという意見が多いこともわかる気がします。

パピヨンの人気ない理由4:好みの幅が狭い

「犬が飼いたい!」と思った場合、犬種を選ぶときに人それぞれ重要視することが違います。

できるだけ大変な思いをせずに飼いやすい犬が良いと思う場合や、一緒にドッグスポーツで楽しみたいという場合、大きな犬をモフモフしながら癒されたいなど、それぞれ思い描く愛犬ライフが違うのは当然だと思います。

そう考えると、パピヨンの場合は優雅な容姿を好む人ということになり、圧倒的に男性よりも女性の方が多く好むと言えるでしょう。

そして、その中でも特に年配の方が好む傾向があり、パピヨンを我が子のように愛する飼い主さんの姿が多く見かけられます。

これに関してははっきりと統計に基づくものではないので「偏見」だと言われてしまうと返す言葉はありませんが、今まで私が相談を受けてきたり知り合ったりしてきたパピヨン飼いさんはその傾向が見られました。

このことからパピヨンが人気ないというより、好まれる幅が狭めであると言えると思います。

ここまでパピヨンが人気ないと言われる理由についてご紹介してきましたが、もしかしたら「パピヨンは吠えやすい」から敬遠しているという方もいらっしゃるかもしれません。

パピヨンは本当に吠える犬種なのでしょうか?

次はパピヨンの吠えについて解説していきたいと思います。

パピヨンは吠えるの?

パピヨンに限らず、犬はすべての犬種で言えることですが「吠える動物」です。

その中でも個体の性格や育った環境によって吠えやすい犬と、吠えない犬に分かれます。

犬種で言えば作出された目的にもより、猟犬や牧羊犬などは吠えることを要求されていたので吠えやすく、パピヨンのような愛玩犬は吠えにくいという特徴があります。

愛玩犬として誕生したパピヨンですが、全く吠えないという飼い主さんもいらっしゃいますし、吠えることに悩まされているという飼い主さんもいらっしゃるのは事実です。

この「吠える」パピヨンですが、いったいどうして吠えるようになってしまったのかその理由をご紹介します。

パピヨンの吠える理由
  • 甘やかしたことによるもの
  • 恐怖心によるもの
  • 警戒心によるもの
  • 分離不安によるもの

パピヨンの吠える理由1:甘やかしたことによるもの

パピヨンを甘やかすことによってパピヨンを吠える犬にしてしまいます。

これは一言で言ってしまうと「飼い主さんのしつけがうまくできていない」ということです。

どんなに小さくかわいい犬でも、人間社会で生きていくうえでは「犬社会のルールではなく人間社会のルール」を教えてあげなくてはいけません。

人間社会のルールを教えることがしつけです。

犬に「吠える必要がないこと」「飼い主さんといると安心だから吠えなくて大丈夫なこと」を伝えてあげないと、犬は吠えて訴えるようになります。

さらにしつけをしないで可愛がってばかりいると「甘やかす」という状態になるわけですが、甘やかされ、犬社会のルールだけで生きている犬は要求吠えが増えます。

遊んで欲しい、ご飯が欲しい、抱っこしてほしい、お散歩に行きたいなどのしてほしいことがあった時、吠えて知らせるようになります。

そして飼い主さんはそれに応えるようにお世話をするようになり、犬の中では「吠えて知らせることが正しい行動」だと成功体験を通して学習してしまうんですね。

甘やかしたことによってパピヨンが吠えるようになるのは、飼い主さんのせいであり、決してパピヨンが悪いわけではありません。

パピヨンの吠える理由2:恐怖心によるもの

パピヨンは勇敢ですが怖がりでもあります。一見矛盾していることを言っているようですが、「怖がる」というのは動物の本能です。

体が小さければ小さいほど、周りの生物が大きくなりますので怖がる本能は強くなります。

ですから、いくらパピヨンが気が強く勇敢であっても、怖がるという本能は持っていますので、周りに理解ができていないものが多ければ多いほど、恐怖心から「吠えて身を守ろう」とします。

人間社会で生じる音だったり、車だったり、バイクや自転車だったり…見知らずに慣れていなければみんな怖いと感じてもおかしくありません。

知らない人、知らない動物も含めて、色々な経験をさせてあげて「危険なものではない」「怖くない」と教えるのが社会化です。

この社会化が不十分ですと、吠えやすいパピヨンにしてしまいます。

社会化はパピヨンに限らずすべての犬種で言えることですが、賢い小型犬であるパピヨンは、余計に理解できないことに恐怖を感じやすいと言えるかもしれません。

ちなみに、この社会化もしつけの非常に重要な一つです。

パピヨンの吠える理由3:警戒心によるもの

パピヨンは見事な立ち耳で、顔の割合で考えても大きな耳をしています。

ですから、周りのことに対して敏感であるという特徴があります。

犬はもともと人間よりも聴力が優れていますが、本当に小さな物音にも敏感に反応できてしまいます。

パピヨンの性格として警戒心が強いとご紹介しましたが、警戒するものを察知し、それが「大丈夫なもの」と理解できなければ吠えて知らせます。

パピヨンだけでなくポメラニアンも吠えると言われていますが、実は貴族に愛された小型犬というのは「ベルドッグ」の役割もあったため、警戒心が強いことが必要とされていたんですね。

セコム的なものがない時代で、お屋敷がとてつもなく広く、さらにお部屋も広く、ゴージャスでたっぷりなカーテン、大きなベッドなど隠れることができるスペースもあります。

部屋への侵入者に対して、警戒し吠えて知らせる役目がベルドッグにあったと言います。

貴族のご婦人たちは、ただかわいいというだけでなく、「ベルドッグ」という護身の意味でもパピヨンを手元において愛していたんだそうです。

もう今の時代はベルドッグとしての役割は必要ありませんから、パピヨンを警戒させないためには、飼い主さんが「信頼し安心していられる飼い主さん」になる必要があります。

パピヨンの吠える理由4:分離不安によるもの

分離不安とは飼い主と離れると極度に不安と恐怖を感じてしまう心の病気です。

飼い主さんがいつも愛犬とべったり一緒にいるような生活をしていると、犬が飼い主さんに依存してしまい、精神的な独り立ちができなくなります。

これは愛情欲求が強く抱っこもしやすい小型の愛玩犬に特に多く、飼い主さんと離れるととたんに吠えだします。

お留守番ができなくなり、一人にされるとずっと吠え続けたり失禁してしまう子もいます。

分離不安にしないような生活、飼い方をすることが一番重要ですが、分離不安は不治の病ではありませんので、ゆっくり訓練することで吠えを含む症状を緩和することは可能です。

パピヨンの気をつけないといけない「吠え」

パピヨンの吠える理由についてご紹介してきましたが、吠えることがすべて悪いと無視をすると危険なこともあります。

それは体調不良による吠えです。

病気による体調不良もありますし、被毛に覆われて飼い主さんが気づけなかったケガによる痛み、出血しないので気づけない骨や関節の痛みなど、ケガによる体調不良も怖い所です。

既に投薬による治療をしていた場合、薬の副作用で吠えるケースもあります。

これは、糖質コルチコイドの薬には副作用で吠えるなどの症状があることが分かっているので、投薬中の場合は獣医師に相談した方が良いかもしれません。

ここまでは体の体調不良でしたが、心の体調不良の方も心配してください。

心の体調不良というのは主にストレスによるものです。

  • 嫌がることをしつこくする
  • 愛情不足・運動不足
  • 叱り方や褒め方が悪い
  • 犬が出しているカーミングシグナルを無視する

などなど、パピヨンに限りませんが、特に知能指数が高いパピヨンにとって慢性的なストレスはかなりきついです。

ストレスによる心の体調不良は飼い主さんが見直して改善しなければなりません。

体も心も体調不良を放っておくと悪化していきますので、日々のチェックや愛犬の観察が非常に重要です。

子犬の時が肝心!飼いにくい犬にしないために

非常に頭の良いパピヨンを飼うためには、子犬の時のしつけが大変重要です。

例えば吠えるパピヨンにしないために社会化期には社会化の訓練をして、音や周りのことに敏感にならないように慣らします。

また子犬のしつけは厳しくしないといけないとか、犬になめられないように順位付けで上位になるといったしつけの考え方は、一昔前は正しいとされていましたが今は違います。

パピヨンの子犬は飼い主さんが驚くほどアクティブで飛び回ります。

そんな子犬に振り回されて、しつけもままならない、しつけどころではないという飼い主さんも少なからずいらっしゃるため、一番大切な子犬の時期にしつけができずに「落ち着く時期を待っている」というお話もうかがいます。

特にパピヨンは強く叱られると、拗ねたり訓練を嫌がったりするようになりますので、褒めてしつけるのが基本です。

子犬だからしつけをしなきゃいけないけど、褒めなきゃいけないし、社会化もしなきゃいけないし、トイレトレーニングもしなきゃいけないし…

子犬への正しいしつけの方法を事前に知ってから飼い始めないとパニックになってしまうかもしれません。

ただ、これは何もパピヨンに限ったことではなく、ほとんどの子犬がやんちゃをしますし、暴れまわります。

どの犬種でも、子犬が落ち着く時期を待つのではなく、飼い主さんが落ち着いて子犬のしつけをするためにも、迎える前に正しいしつけの知識を得ておくことが最も肝心です!

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逆に、子犬のしつけの順番ややること、その具体的な方法、確実に犬に伝わる方法、子犬のしつけの考え方、接し方、遊び方などを事前に知ることができれば、パピヨンの子犬は間違いなく素晴らしいパートナーになります。

ちなみに、子犬の最初の難関であるトイレトレーニングですが、上でご紹介した記事の方法でしつけをしてもらえば2週間で完璧になります。

トイレができるようになると一気に飼い主さんの肉体的精神的負担が減りますから、「心に余裕ができた!」という声を聞いています。

パピヨンは賢い上に、人に褒められることが大好きなのでさらに早く覚えるかもしれません。

このように、パピヨンは正しいトレーニングをしてあげれば、どんどん賢さが増していく楽しみな犬種なので、子犬のしつけもつらいことなくむしろ楽しくなってきます。

パピヨンの子犬を間違っても飼いにくいなどと思わずに楽しく育てるためには、飼い主さんがいかに正しいしつけの知識を得られるかにかかっています。

ぜひ、パピヨンを迎える前に一連のしつけの知識を知って、しつけ直しにならないように教えてあげていただきたいと思います。

パピヨンの特徴は?価格や寿命など

体高 20~28cm
体重 4~4.5kg
価格 15~30万円
原産国 フランス・ベルギー
運動量 20分1回

状況判断がよい⇒☆☆☆☆

社会性・協調性がある⇒☆☆

健康管理がしやすい⇒☆☆☆☆

訓練されるのが好き⇒☆☆

友好的⇒☆☆

原産国はフランス・ベルギーと書きましたが、ルーツの犬がいたのがスペイン、改良された国はベルギー、大人気だったのがフランスですので、パピヨンの原産国は様々な説があります。

その中で今回はベルギーとフランスをパピヨンの原産国として紹介させていただいています。

価格の方も、15~30万円と紹介しましたが、実際の調査では価格がもう少し高くなっていて27万以上になっていることが多く、もっと価格の高い場合もありました。

価格のばらつきに関しては

  • 血統書の有無(親がチャンピオン犬など)
  • 子犬の月齢(幼い方が人気)
  • 見た目(カラーや模様など)
  • 性別

によって変わってきます。

性別は、メスのほうが子犬を産めることと、メスのほうがオスよりも落ち着きがある犬種が多い、さらにパピヨンのような小型犬の場合はオスより体が小さいメスの人気が高い傾向にあります。

パピヨンの被毛の特徴

パピヨンは、毛が細くて長いですよね。

手入れが足りないと、からまって毛玉になるので毎日丁寧にブラッシングをしてあげましょう。

特に耳の付け根から頬のあたりにかけてある長い毛(イヤーフリンジ)、ここは優しく丁寧にブラッシングをするようにしてください。

そうじゃないと、絡みだして団子状になり、「耳が4つあるの?!」という事態になることがあるそうです(笑)

このように毛玉になりやすかったり切れやすいので、フリンジを美しく伸ばすのは大変です。

ちなみにパピヨンの飼い主はイヤーフリンジの長さをやたら気にするというのはパピヨン飼いのあるあるです。

下毛がない(シングルコート)分、抜け毛はそれほどありませんので、ブラッシングをしていれば部屋の中が抜け毛だらけということは基本的にはありません。

パピヨンはシングルコートですが、ダブルコートの子もいて、その場合は抜け毛も増えます。

さらにお手入れをしえいるのに抜け毛が増えたという場合は、病気の可能性もありますので被毛の色つや・状態を確認して獣医師に相談してください。

パピヨンは毛が長いですが伸び続けるわけではありませんので、定期的にカットをする必要はありません。

カットに関しては、むしろ短く切りすぎてしまうと毛の質が変わってしまうこともあるそうなので注意してください。

他にパピヨンの被毛の特徴として、子犬の時は2色のカラー(パーティカラー)だったけど成犬になるにしたがってもう1色現れて3色のカラー(トライカラー)になることも少なくありません。

「思っていたカラーと違う・・」ということになるかもしれないという点は知っておいていただければと思います。

パピヨンがかかりやすい病気

パピヨンは遺伝的疾患もほとんどありませんし、アレルギーも少ないので比較的丈夫だと言われています。

しかし小型犬によくある膝蓋骨脱臼や骨折など、骨はそんなに強くありません。

高い所から飛び降りた際に骨折してしまったり、滑りやすい床を走り回ることで脱臼をしてしまうことがありますから、カーペットを敷いたりスロープを付けるなどの対策は必要です。

瞼が内側に沿っていることで発症する眼瞼内反症ほか眼疾患には要注意です。

犬は病気になっても、飼い主さんに言葉で症状を伝えることができません。

パピヨンは比較的丈夫とは言われていますが、ほとんどの犬が一生に一度はかかると言われている歯周病などはパピヨンにも十分かかる恐れのある病気です。

昔より長寿となっている犬もまた人間同様で、腫瘍がよく見られるようになっています。

人間にできる腫瘍のほぼ全種が、犬にもできると言われていますので、毎日全身を触って健康チェックをすることが大切です。

パピヨンがかかりやすい病気は少ないということは、逆に言えばどんな病気にかかるかわからないということでもあります。

愛犬の健康を保ち、寿命を延ばしてあげられるのは飼い主さんなので、日頃から観察し少しでもおかしいと感じたらかかりつけの動物病院に行けるようにしておいてください。

パピヨンを飼いやすい人

パピヨンは初心者さんでも飼えますが、しっかりしつけをする必要があります。

状況判断ができ、知的な犬ですからちゃんとしつけができれば、可愛いパートナーになることでしょう。

パピヨンを飼うにはおっとりした性格より、しっかりリーダーシップを取れる人に向いています。

ちゃんとしつけるところはしつけて、あまり犬の振り回されないように心がけてください。

遊ぶ時はしっかり遊べ、自宅にいる時間が長い人におすすめできる犬種です。

しつけがしっかりできていれば、女性やお年寄りの一人暮らしの方でも十分飼うことができます。

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