犬のマナーベルトとはいったいどんなものでしょう?マナーベルトの使い方は?など、愛犬に用いるマナーベルトについて装着方法など詳しく解説していきます。
またマナーベルトをする理由の一つにも挙げられるマーキングをやめさせる方法やマナーベルトを着用することの多いドッグカフェでの注意点なども併せてご紹介します。
犬のマナーベルトとは?
※画像はhttps://item.rakuten.co.jp/chaneri/mchicken/から引用
最近では一般的に使われるようになったマナーベルト。
ペットショップのほか、ホームセンターのペットグッズ売り場でも普通に売られるようになりました。
マナーベルトとはいったい何なのかというと、ひと言で言えば「犬用のオムツ」になります。
まぁ、オムツといってもトイレのしつけはできていて、本来のおしっこはちゃんとトイレでできる子にマーキングによるおしっこをさせないようつけておくオムツということです。
ですから、トイレのしつけをしなくてもマナーベルトをつけておけばいいというわけではありません(乂・д・`)
マーキングで出るおしっこの量はそれほど多くはありません。
そしてマーキングをするのは基本的にオスなので男の子にすることが多いです。(メス用についてはあとで説明します)
マーキングベルトは、腹巻のようになっていて内側に尿取りパットが入っていてそこでおしっこを吸収するんですね。
腹巻タイプのほかに、アクティブでずれやすい子のためにレスラータイプのマナーベルトもあります。
ペットショップやドッグカフェ、ホテルやペンションなど、「おしっこをしてはいけない場所でいきなりマーキングをしてしまって困った」という経験を持っている飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
そのような「いけない所」でマーキングをしてしまうことを防ぐ、「不測の事態を回避するためのグッズ」がマナーベルトです。
マナーベルトの使い方は?
マナーベルトとは、おしっこが飛び散らないよう予防するためのものです。
ですから、マナーベルトをしつけの道具と考えてしまう人もいるようですが、それは意味合いが違います。マーキングのような予測不能のおしっこに対し周りに撒き散らしてしまうことを予防するものです。
つけ方は、オスの後ろ足の根元にある陰茎を覆うようにして装着します。
ただ、マナーベルトはぴったりとフィットするものもあればずるずるずれてしまうものもあるんですね(´・ω・`)
ずれてしまっては、マナーベルトをする意味がなくなってしまいます。
特に最初に購入するときはデザインで選んでしまったけどどうもずれまくってしまって、している意味がないということになる場合が多いです。
これは、商品が悪いというわけではなく、あなたの犬の動く量や動き方、毛の質や毛の量、毛の長さなどによって合う、合わないが出てきてしまいます。
こうなると、何回か買ってあなたの愛犬に合ったものに出会うしかないということになりますが、ペットショップのスタッフさんに愛犬を実際に見せてチョイスしてもらうと愛犬に合ったマナーベルトを見つけてもらえるかもしれません。
そして特に注意したいのが、マナーベルトを装着すると愛犬が不快感を感じるのではないか?ということで少し余裕を持たせてマナーベルトを装着する傾向があることです。
ぴったりと装着しないと、合う合わないを抜きにしてずれやすくなりますし、愛犬が外してしまうこともありますからきちんと装着することが大切です。
メスはマナーベルトをしないの?
今のところマナーベルトはオス用のものが売られています。
でも、万が一おしっこをしてはいけない所でおしっこをしちゃうんじゃないか?と心配になる女の子の飼主さんもいるでしょう。
メスにマナーベルトをするときはサニタリーパンツで代用します。
サニタリーパンツの種類は大変豊富で可愛らしいデザインのものがたくさんありました。
季節によって素材が違ったりフリルがたくさんついていたり、オムツっぽくないようにズボンに見えるタイプなど探しているのも楽しくなるほどでした。
男の子のようなベルトタイプの方がつけやすさなども簡単に思えますが、女の子はおしっこが出る場所(位置)が違うのでどうしてもベルトタイプは無理なんです。ですから、このようなサニタリーパンツで代用してください。
女の子はオムツそのものをするということもできるんですが、それだと見栄えが悪いですからね(^^;)ふだんはしないのに、突然してしまうのがマーキングです。
不測の事態に備えて、マナーベルトを携帯するなどマナーベルトを賢く利用して愛犬との生活を楽しんでくださいね(^^)
マナーベルトはトイレのしつけはできていることが前提です。トイレのしつけはできているけど、マーキングを行ってしまうことに対して対策をするためのものになっています。
そもそもマーキングはなぜしてしまうのでしょうか?犬が片足をあげておしっこをするマーキングですが、どんな意味があるんでしょうか?
外で行うだけならまだしも、室内でマーキングをしてしまう場合もあります。
次はマーキングに対して理解を深めておきたいと思います。
犬が行うマーキングにはどんな意味があるの?
マーキングを行うのは犬だけではありません。
多くの動物たちが「臭い付け」の意味でマーキングを行っています。ですから、マーキングをするときは排尿のおしっこではなく特別なおしっこを出しています。
どうしてマーキングを行うのか?ということに関しては、
- コミュニケーションの手段
- テリトリーの主張
と言われることが多いですが、実際のところはまだまだ分かっていないことがあるといわれています。
日本では、マーキングをされては困るという場所に行くときはマナーベルトを着用させることが多いですが、海外だとしつけでマーキングをさせないというのが一般的のようです。
ヨーロッパの人がマナーベルトをつけている犬を見ると「日本では犬が自由におしっこができないの!?」と驚く人が多いんだそうです(^^;)
海外の犬は訓練でマーキングをしないようにするんですって。
日本と海外では、犬に対する考え方も訓練に対する考え方も違いますからどちらがいいとは言えません。
ただ、マーキングは犬たちの祖先であるオオカミの時代から行っている生理的欲求による本能の行動です。日本では、それを強引に訓練でやめさせてしまうのはストレスを与えるという考え方が強いのでマナーベルトで対処しているんですね(^^)ちなみにアメリカでもマナーベルトはあるそうです。
ちょっと話がそれたので戻りますがマーキングをする意味というのはマーキングの時のおしっこの中に性ホルモンがたっぷり含まれている点から見てもメスに自分の存在や力を知らせるためという意味合いが強いようです。
室内でのマーキング!対処方法
外でマーキングをする意味はわかりました。でも、犬は室内でもマーキングをしてしまうことがあります。
室内で犬がマーキングをする意味と対処法は以前にも一度お伝えしていますが、今回はトイレのしつけと絡めた方法になります。
まず、マーキングは片足をあげてできるだけ高い場所におしっこをかけようとします。そのため、通常のトイレシートでははみだしてしまうんですね(´・ω・`)
この場合の対処としてはマーキングをするところは大体決まっているので
- その場所に、トイレシーツを貼ってしまう
- 目標物を作る
この2つで対処を行ってみましょう。
トイレシーツを張った場合、そこをトイレの場所にしてしまうという方法もあります。
また、目標物を作るというのはマーキングの欲求は何かに向けておしっこをすると解消するといわれていることを利用していきます。
目標物は2リットルのペットボトルに水を入れ、そのまわりにペットシーツを巻きつけるという簡単なもので大丈夫です。ペットボトルに巻き付けたシーツがマーキングのおしっこを吸収してくれるので臭いも吸収してくれますし汚れたら、新しいのをまくだけだからとても簡単ですよね(^^)
このペットシーツ巻のペットボトルをトイレシートの上に置いておくとペットボトルに向かってマーキングをします。
これなら室内の汚れやにおいを最小限に食い止められますし掃除もずいぶん楽になるはずですΣb( `・ω・´)グッ
しつけで治す方法もある
マーキングをさせないようにするにはしつけで治すことも可能ではあります。
たまに、子犬を購入するときショップの店員さんから「足を上げないでおしっこをするようにしつけてあります。」といわれることがあります。
そう!
マーキング防止のしつけって「足を上げないおしっこ」をさせることなんです。
しつけの具体的な方法としては足を上げようとしたら、手を添えて足を上げないようにする。(手で足を降ろさせる)このトレーニングを根気よく繰り返すと足をあげておしっこをしないようになります。
ただ、これは100%ではありませんしできるようになったとしてもこちらが油断していると足を上げますからいつでも油断しないようにしないといけません(^^;)
マーキングはさせないようにするのはとても難しく根気が必要になります。
しつけもいいですが、なるべくあなたが大変な思いをしないよう、室内の対策もとっておくといいんじゃないでしょうか(^^)
できるだけマーキングをさせないための対処法をご紹介しましたが愛犬との生活での楽しみの一つに、愛犬とドッグカフェに行くというのもあると思います。
ドッグカフェに行く場合はマナーベルトを推奨しますがその他にも気をつけておいた方が良いことがあるのでご紹介しておきます。
ドッグカフェで注意したいこと
お散歩の途中にちょっと寄り道したいドッグカフェ。愛犬家が集まるところだけに、マナーがとても大切です。
ドッグカフェに行く時にやってはいけないことを3つご紹介します。
たいていの一般のカフェには愛犬を連れて入れません。だから、ドッグカフェを発見したらぜひ、愛犬連れで入ってみたいという気持ちになると思います。
また、お散歩の途中でちょっと立ち寄ってカフェで一休みするなんて、まるで映画に出てきそうな光景ですよね(^^)ご自慢の愛犬を連れた愛犬家が集うドッグカフェデビューをする前に、ぜひこちらをご覧になっておいてください。
やはりなんといっても、愛犬家達は愛犬の地位の向上を目指していますからマナーがなっていない飼い主やしつけができていないワンちゃんに対しては厳しい目を向けがちです。
ですから、ドッグカフェに入ったら注意しなくてはいけないことがあるんですね。
やってはいけないこと3つをご紹介する前に・・・
基本的なマナーを学んでおきたいと思います。
まずカフェに入る前に排泄は必ず済ませておきましょう。
たとえば、お家ではトイレがバッチリだけど外に行くとどうしても粗相しがちという場合や、マーキングの癖があるという子は、マナーベルトを着用します。
次に、カフェに行くときはなるべくお洋服を着用させるようにしてください。
これは衛生面で抜け毛対策をしているか?というモラルが問われます。食べたり飲んだりする場所ですからね。抜けた毛がカフェ内を舞ったりしないようお洋服を着せていきましょう。
ドッグカフェでやってはいけない3つのこと
それではお待たせしました。ドッグカフェでやってはいけないことを3つご紹介します♪
トイレシーツを広げない
粗相をしてしまったら大変だからという理由かも知れませんがドッグカフェ内で愛犬の下にトイレシーツを広げるのはやめましょう。
さきほどご紹介したマナーベルトを着用しておくと安心ですね♪
また、それでももしも粗相をしてしまったらすばやく対応して処理をしてください。
騒いだり、吠えたりさせない
ワンちゃんははじめて体験することはとても警戒をしてしまいます。初めてドッグカフェに入った時は落ち着かなくてウロウロしてしまうかもしれません。
そして、普段は大丈夫であっても無駄吠えする可能性もあります。
ドッグカフェではウロウロしたり無駄吠えするワンちゃんはちょっと困られてしまうかもしれません。
ドッグカフェデビューの時はなるべくワンちゃんをカフェに慣らすという程度の短時間にしてじょじょに慣らすと無駄吠えや落ち着かないしぐさが減っていくでしょう。
絶対に飼い主と同じ食器を使わせない
特にチワワなどの小型犬の場合お家でもしてしまっていませんか?
たとえば、あなたが使っていたスプーンでそのまま愛犬に犬用スープを飲ませるとか・・・これはドッグカフェでやってはいけません!
もしもお家でやっている人はお家でもやめましょう!
これをドッグカフェでやっていると見ている側もお店側も嫌な気持ちになります。
あなたにとっては目の中に入れても痛くないくらいかわいいワンちゃんでしょうがやはり犬としての対応をしなくてはいけません。飼い主と同じ食器を、絶対に使わせないでください。
いかがでしたか?
イヌ好きが集まるドッグカフェですからお客同士や店員さんと話が盛り上がってしまうかもしれません。
気がついたら、こんなに時間がたってた!と驚くこともあるんじゃないでしょうか?
そんな楽しいひと時ですが、その間も愛犬の様子を観察しておいてください。
退屈してしまっていたり、トイレを我慢していることはありませんか?もし、そんな様子が見えたらすぐにカフェを出てあげてくださいね(^^)