ミニチュアシュナウザーが大変といわれる理由
垂れた耳と立派な眉毛、頬周りの豊かな被毛はまるでひげのような印象を持つミニチュアシュナウザーは、日本でも人気順位上位10位前後にいるほど人気犬種です。
小型犬に分類されていますが、筋肉質な頑丈な体格ということもあり、成犬になると「思ったよりでかい!」と感じる飼い主さんが多いようです。
ただ、このミニチュアシュナウザーは「飼ってみたら大変!」と言われてしまうことがあります。
そこで飼い主の方のお話を伺ってみたら、ミニチュアシュナウザーが大変だと思ってしまうのには3つの理由があったんですね。
- 活発すぎるため散歩が大変
- しつけの出来によって大きく変わる
- 病気になると大変
上記の3つがミニチュアシュナウザーが大変だと思われる理由のようです。
活発すぎるため散歩が大変
小型犬や超小型犬と言われる犬種が日本で人気ですが、その中でもミニチュアシュナウザーは割と体格ががっしりしている成犬に成長します。
最初にも申しましたが、結構「でかい!」と感じるほど、大きく成長していきます。
チワワなどの超小型犬は、お散歩も必要ですが運動量でいえば室内遊びでも運動量が賄えてしまうくらいの運動量なんですね。
でもミニチュアシュナウザーは、結構多くの運動量が必要になります。
運動量については個体差というものがあるので、運動があまり好きではなくてお散歩も短いという犬もいるのは確かなんですが、基本的にミニチュアシュナウザーは十分な運動量が必要な犬種です。
ですから、小型犬だと思って飼い始めると、運動量はもっと必要なの!?思っていたよりもたくさん運動させなきゃいけなくて大変だ!と感じる飼い主さんがいらっしゃいます。
また、たいてい子犬のころから飼い始めると思いますが、運動量が多いミニチュアシュナウザーは子犬のころから「わんぱく」です。
室内でも活発すぎて、遊びに付き合うのも大変だし、わんぱくなためイタズラもしちゃうし…と手を焼く飼い主さんが多く見かけられます。
その活発さを少しでも解消しようとお散歩に連れて行くけど「めっちゃ歩きますやん!」とびっくりするわ、散歩に時間がかかるわということで大変だといわれてしまうようです。
しつけの出来によって大きく変わる
もちろんミニチュアシュナウザーに限ることではありませんが、特にミニチュアシュナウザーはしつけの出来によって、のちの大変さに雲泥の差が現れます。
しつけがうまくできたとすれば、飼い主さんをこよなく愛する「利口」で「賢く」「従順」な犬に成長します。
大好きな飼い主さんが話す言葉に一生懸命耳を傾け、それが例えば飼い主さんのただの愚痴だったとしても親身に聞いてくれる聞き上手な面を持っています。
飼い主さんを愛するが故、日頃から飼い主さんに注目しており、洞察力も高いので、飼い主さんが望んでいることを察する力にも優れています。
さらにほかの人や犬にも友好的な性格も持っているので、他の人に慣れることもできますし、心を許せればむしろ人懐っこいまであり、スキンシップも嫌がらない個体が多いです。
他の犬に対しても自己主張をするというよりもほかの犬を優先してあげられる心の広さ・h連弩りーさも持っています。
犬ですから吠えることもあるかもしれませんが、学習能力も高く従順なので吠えを飼い主さんがコントロールすることができます。※コマンドで吠えやむなど
このようにしつけがうまくできたとすれば本当におりこうさんで飼い主冥利に尽きるような成犬に成長しますが、しつけがうまくできなかったときは…大変な目に合うかもしれません。
後の歴史や性格の部分で詳しく解説しますが、ミニチュアシュナウザーは使役犬に分類されています。
人間の役に立つ役目を担っていた犬種ということです。
ですから、ちゃんと現代の生活に合うようにしつけをしてあげられないと、本能のままに行動することが犬の中では正しいことになります。
使役犬として警戒心は必須条件ですし、縄張り意識も強いことが求められてきましたし、勇敢で攻撃することも厭いません。
ですから吠え癖が付いてしまったり、警戒吠えなんですが無駄吠えと言われることが多くなったり、必要であれば攻撃したり噛み癖が付いたりすることもあります。
頑固なところもありますから頑として飼い主の指示に従わないところがあるかと思いきや、かまってほしくてどこにでもついて歩いたり、吠えて要求することも出てきます。
しつけが正しくできるかどうかによって本島に雲泥の差が出ることがミニチュアシュナウザーの特徴と言ってもよいでしょう。
病気になると大変
これはミニチュアシュナウザーに限ったことではありませんが、ご相談を受けた中に「通院や投薬を繰り返して大変だった」というお話も聞いています。
その時は皮膚に関する病気でしたが、治ったと思ったらまた再発を繰り返して、治療費も高額になったし、心労もかなりのもので大変だったそうです。
ミニチュアシュナウザーは皮膚の病気にかかりやすい傾向にありますが、他にも普段から注意をしておいてあげないといけない病気もあります。
ミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気に関しては後程まとめてご紹介しますが、病気に関しては予防として定期的な検診を受けたり、毎日のケアやコミュニケーションでチェックをしてもらって防ぐようになります。
ミニチュアシュナウザーを飼って大変だと思う理由についてご紹介しましたが、それではミニチュアシュナウザーが犬種としてどのような性格を持っているのかを詳しく見ていきましょう。
ミニチュアシュナウザーはこんな性格!
ミニチュア・シュナウザーの性格は、動きが素早くて活発、タフで利口で勇敢、怖いもの知らずの犬です。
好奇心旺盛で、興味をもったことには何事にも果敢に挑戦し続ける行動的な部分を持っているんですね♪
愛情も深くて知的です。
飼い主には忠実で、決められたことを計画的にきちっとこなしていきたいタイプ。
計画的にきちっとしたいので、あまりルーズな生活を送っている家庭だとそれがストレスになってしまう可能性があるくらいです。
知らない人を警戒しますが、一度心を開ければ、家族でなくてもとても友好的に接することができる子なんですよ(^^)
犬社会において、礼儀をわきまえない者やその場の雰囲気を乱すものには、攻撃を仕掛ける厳格な性格も持ち合わせています。
厳格な性格と言いましたが、とても賢く洞察力に優れているので、場の空気を乱さないよう他の犬に「そうしちゃいけないよ」と注意をしてあげる心配りができるということです。
オスとメスの性格の違いというのは性ホルモンで影響を受ける程度で、オスのほうが警戒心が強く攻撃性が出やすいという点があります。
メスは発情期になれば精神的に不安定になり、普段の落ち着いた行動とは違う行動も増えると思いますが、性ホルモンの影響が性格に及ぼす影響が強い場合は去勢や避妊の検討をしていただくことになるでしょう。
去勢や避妊に関しては、メリットやデメリットも考えてかかりつけの獣医さんとよくご相談してみてください。
後悔の原因!ミニチュアシュナウザーの失敗しないしつけ方!
ミニチュアシュナウザーが大変だといわれる理由について最初にご紹介しましたが、育て方を失敗しなければ本当に愛情深く、一度ミニチュアシュナウザーを飼ってしまうと他の犬を飼えなくなるとおっしゃる飼い主さんが多いのもミニシュナの特徴だと思います。
ちゃんと育てれば決して後悔するような性格の犬種じゃないだけに、しつけもそうですが育て方は飼い主さんの腕次第になってきます!
そこで、ミニチュアシュナウザーの失敗しないしつけ方として、かなり重要なポイントをご紹介していきます。
失敗しないしつけ方1:エネルギーの発散は必須
性格の部分でもさらっと書いてしまいましたが、ミニチュアシュナウザーは基本的に「タフ」です。
お散歩の目安として、1日2回20分程度とされていますがこれはあくまで目安であり、30分以上必要なケースももちろんあります。
しかもこれはあくまで歩いているときの時間であり、犬友達と立ち止まって挨拶しているときはこの時間に入らないかもしれません。
犬友達と触れ合うのも知的な活動を行っているため、心地よい疲労は感じるかもしれないので一概に言えませんが、しっかりと歩いて運動することが必要不可欠であるということが大きなポイントです。
タフで十分な運動が必要な犬種にとって運動不足は非常に大きなストレスになるんですね。
たとえ正しいしつけができていたとしても、日々運動不足というストレスを感じていると、体ではなく「心の病気」になってしまって、しつけ云々の話ではなくなります。
心の病気になった犬は、自分の心も行動もコントロールすることができなくなるので、飼い主さんの指示が届かず、問題行動に直結していきます。
友好的で他の犬を尊重させられるミニチュアシュナウザーは、犬が集まるドッグランに連れて行っても問題を起こしやすい犬種ではありません。
散歩だけではなく1,2週間に一度、ドッグランで思いっきり走らせてエネルギーを発散させてあげることも推奨します。
さらに、飼い主大好きなミニチュアシュナウザーはしっかりお散歩をしてあげれば、あとは室内で放っておいてよいわけではなく、飼い主さんと遊ぶ時間というのも取り入れてほしい所です。
お散歩によって運動面の欲求を、遊ぶ時間で愛情面の欲求を満たしてあげることで、飼い主さんへの信頼度が上がり、しつけも効果的に進んでいきます。
失敗しないしつけ方2:孤独にさせない
ミニチュアシュナウザーは他への配慮ができたり、相手を尊重することができるのでしっかり者だと思われがちですが、実はさみしがり屋で甘えん坊です。
孤独に強くないので、お留守番が多かったり、長時間のお留守番をさせたり、あまりかまってあげられないなど孤独を感じてしまうとそれも大きなストレスになってしまいます。
お留守番をさせたらイタズラすることが多いなどは、ストレスを受けている兆候だといえます。
お留守番が必要になるならば、事前にお留守番の練習をして慣れさせて、「出かけても飼い主さんは必ず帰ってくる」ということを学習させることが必要です。
さらにできれば、お留守番の前にお散歩に行って十分な運動をさせるなどすれば、お留守番中に寝て待てるので、ストレスはかかりにくくなります。
賢いミニチュアシュナウザーは理解できれば負担に感じることも少なくなりますので、なるべく孤独にさせないための配慮を事前にしておいてもらったほうが良いでしょう。
失敗しないしつけ方3:社会化は十分に
臆病な傾向が強い犬種には、生活に関する音をはじめとして知らない空気のにおいなどの生活に関する社会化に力を入れる場合もありますが、ミニチュアシュナウザーはできるだけ多くの人や犬に会わせる社会化に力を入れてください。
せっかく心を開けば友好的に接することができるという性格を持っているのに、飼い主さんや家族以外の人やほかの犬を知らない生活をしているとなかなか心を開けなくなってしまいます。
それが警戒心につながって、人や犬に吠えやすくなることも多いので、子犬のころからできるだけたくさんの人や犬に会わせて、警戒しなくても良いことを教えてあげてください。
この社会化に関しては、飼い主さんが意識して早くから行動しないとできないことです。
人に対しても犬に対しても友好的で落ち着きのあるミニチュアシュナウザーに育てるためには、子犬の社会化期はもちろん、その時期を過ぎても社会化を進めていく努力を惜しまないでください。
失敗しないしつけ方4:調べながらしつけをしない
「犬にはしつけをしなければいけない」ということはもちろん知ったうえで犬を飼い始めると思います。
でも多くの初心者の飼い主さんが、本を一冊買って読むとか、ネットでしつけの仕方を調べてみるといった準備をされています。
ただ残念なことに、それだけではうまくしつけができずに、「どうしてうまくできないんだろう?ほかの方法は?」と、また調べることを繰り返していらっしゃいます。
ここで重要なのが、しつけをしているのにうまくいかないという時点で、犬の方では自分の経験から正しいと思われる行動をしているということです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、うまくいかない時点ですでに間違ったしつけを教えてしまっているということなんです。
ですから、人間側でいう正しい行動(しつけ)を教えようとしても、それが既にしつけ直しをしなければいけない状況になっていることが少なくありません。
最初から正しい行動だけを教えることができれば、子犬はそれをそのまま吸収するので、しつけがうまくいかないということにはなりません。
しつけの方法と一口に言っていますが、しつけを行うには
- 正しいしつけとは?
- 子犬に対する正しい接し方
- しつけをするのに必要な知識
- 子犬へのしつけに関する考え方(飼い主さんの心得)
- 実際の正しいトレーニング方法
最低限でも上記の事柄をすべて知っていないと、子犬を正しい行動に導くしつけを行うのはかなり困難です。
しつけがうまくいかないとお悩みの方、ミニチュアシュナウザーをちゃんとしつけを成功させたいと思われる方は、しつけを見直したほうが良いかもしれません。
それじゃ正しいしつけの方法って何?としつけに興味を持たれた方は下の記事をご覧いただければと思います。
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失敗しないしつけ方5:誤飲誤食に注意!
ミニチュアシュナウザーは好奇心が旺盛で興味を持ったものを探求したい気持ちが強いです。
さらに、あまりかまってもらえないと思うとイタズラもしますし、実は結構食いしん坊さんでもあります。
特に子犬の時は本当に注意が必要で、飼い主さんとしては「まさか!」と思うものを噛んでいたり口に入れていたりします。
誤飲や誤食をしやすいので、ミニチュアシュナウザーをフリーで歩かせている部屋にはごみ箱や小物、噛まれては困る物などは最初から置かないでください。
ただ犬には噛みたいという本能の欲求がありますので、噛んでも大丈夫な丈夫なおもちゃを用意して、事由に噛めるようにしておくとよいでしょう。
遊ぶためのおもちゃや噛むためのおもちゃなど、おもちゃに関しては下の記事の後半で詳しくご紹介していますので参考にされてください。
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ミニチュアシュナウザーの特徴は?基本情報
賢くてかわいいミニチュアシュナウザーを愛情深いお利口さんに育ててあげるための注意点や性格についてみてきました。
ミニチュアシュナウザーは犬独特のにおいが起きにくく、抜け毛も少ないので室内飼いをしやすい犬種です。
ただ犬特有の獣臭さは薄いですが、独特なにおい(昆布のようなにおい)のする犬種として知られています。
昆布のようなにおいと言っても、そんなに気にならないという意見が多いですし、シャンプーをするとなくなると感じる人がほとんどです。
そんなミニチュアシュナウザーですが、作出された歴史や独特の被毛、かかりやすい病気など基本情報であるミニシュナの特徴についてご紹介していきます。
<飼いやすさの目安>
体高 | 30~35cm |
体重 | 6~7kg |
価格 | 10~25万円 |
原産国 | ドイツ |
運動量 | 20分×2回 |
状況判断がよい⇒☆☆☆☆☆
社会性・協調性がある⇒☆☆
健康管理がしやすい⇒☆☆☆
訓練されるのが好き⇒☆☆☆☆
友好的⇒☆☆☆☆
ミニチュアシュナウザーの歴史
1800年代後半に、スタンダード・シュナウザーを基本にアーフェン・ピンシャーと、ミニチュア・ピンシャーやプードルなどとブリーディングして作られたと考えられています。
ドイツでネズミ退治犬として作られ、警戒心の高さから番犬としても活躍してきました。
ですから、番犬や作業をする犬という分類の「使役犬」なんですね。
飼い主にも忠実なミニチュアシュナウザーは、とても優秀な使役犬だったという歴史があります。
ミニチュアシュナウザーの被毛
ミニチュアシュナウザーは2種類の毛を持つダブルコートです。
ダブルコートの犬種は秋と春に換毛期があり非常に抜け毛が多いと言われていますが、ミニチュアシュナウザーは毛が抜けにくいです。
毛色はブラック、ソルト&ペッパー(シルバー)、ブラック&シルバー、ホワイトの4種類で、眉毛や髭、まつ毛は長く伸び続けるため、定期的なカットが必要です。
定番のカットは、眉毛や口ひげを長く残した「シュナカット」ですが、頭の毛を長く伸ばした「モヒカンカット」や顔回りを丸くする「テディベアカット」なども人気です。
このようにカットの方法次第で雰囲気や印象が変わるので、色々なカットを楽しむ飼い主さんも多いです。
通常は美容院などでトリミングをしてもらいますが、慣れれば自宅でカットするのも簡単ですので、目にかかるほど被毛が伸びてきたらカットはしてもらったほうが良いと思います。
ミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気
ミニチュアシュナウザーが犬種としてかかりやすい病気をご紹介します。
ご紹介する病気のほかに、垂れ耳のために耳の通気性が悪くなるために起こる外耳炎や、伸びた被毛が目を傷つけてしまう結膜炎など、耳や目の疾患にも注意してください。
消化液である膵液の分泌が少なくなり消化不良を起こす病気です。
食欲が非常に旺盛なのに痩せていきます。食べ物以外のものも食べたがったりするという症状が見られます。
腎臓に炎症が起きる病気で急性と慢性の2種類があります。
尿の量が減って食欲が低下し嘔吐や脱水が見られます。
尿路の感染症のうち最もよく見られる病気です。
頻尿や排尿時痛がみられ、しょっちゅう排尿の姿勢をとりますが尿が少ししか出ません。尿の色が濃くなったり濁りがあることもあります。
尿路のどこかに結石ができ尿路が詰まったり痛みが生じたりする病気です。
結石ができたところで症状は違いますが強い痛みを引き起こしていることが多いです。
健康診断の頻度は?検査項目や検査の流れは?
最初のミニチュアシュナウザーを飼って大変と思ったところにもありましたが、ミニシュナでなくても愛犬が病気になれば大変だと思います。
ミニチュアシュナウザーは特に病弱な犬種というわけではありませんが、尿路系の疾患が多い犬種です。
その中でも先ほどご紹介した尿路結石は、悶絶するほどの激しい痛みがある病気なんですね(´・ω・`)
そんな痛みを経験させたくありませんし、やはり愛犬が病気になってしまったら飼い主さんも心配が大きくなり、心労が半端ではありません。
かわいいミニチュアシュナウザーを病気にさせないために必要なのが定期的な健康診断です!
しかし健康診断と言われてもどのようなことをするのか?どれくらいの頻度で健康診断をすればよいのかわからないという飼い主さんのために、健康診断について詳しくご紹介したいと思います。
健康診断の頻度は?
愛犬の健康を把握するためにも定期的に受ける健康診断はとても大切です。
健康診断では獣医師による診察を始め全身のチェックが行われます。
そこでもし異常が発見されたらもう少し詳しい検査(精密検査)が行われるようになるんですね(^^)
さて、この健康診断を受ける頻度ですが、基本的に健康なワンちゃんの場合
5~6歳までは、一年に1回
7歳以上は、一年に2回
という回数が理想です。
ただ、持病を持っていたり、一度大きな病気をしたことがあるなど健康に不安があるワンちゃんでしたら7歳前でも一年に2回の健康診断を受けさせる人もいます。
持病があったり健康に不安がある場合は健康診断じゃなくても、2~3ヶ月に一度くらい動物病院に連れて行って様子を見てもらうのもいいですね(^^)
健康な状態のワンちゃんをかかりつけの獣医さんに見てもらっておくと、異常の見分けがつきやすいというメリットがあります。
健康診断の流れは?どんな検査項目がある?
さて、実際に健康診断に連れて行こう!と思ったとして、どんなふうに受けるのかが気になってくると思います。
どんな検査項目があるのか?どんな流れで検査を行うのか?健康診断の流れを見ていきましょう。
検査項目と検査の流れですが、
問診
体重、体温測定
視診、触診、聴診、打診
血液、尿、便の検査
X線検査
心電図検査
腹部エコー検査
検査結果の説明
このような感じで行っていくのが一般的です。
この検査項目については動物病院ごとで異なるので予めどんな項目が入っているのか?確認しておいてください。
この健康診断を受ける前日は準備があります。
血液検査の値を正確に出すために前日の夜は食餌を抜きます。
そして、便や尿を持参するように支持があることもあります。
便は指定容器でとることもありますし、乾燥しないようにアルミホイルに包んで持参する場合もあります。
尿はなるべく新鮮なものがいいので当日のものを採取してください。
尿の取り方は下の記事を参考にしてくださいね♪
検診項目でどんなことがわかる?
それでは、健康診断で検査する項目を一つづつ見ていきましょう。
その日の健康状態と去年を比較し体調を確認します。
ここでも、獣医師は今後の検査で重点的に行うところはないかポイントを探っていきます。
骨格の異常や内臓の大きさや形などがわかります。
検査はだいたい1~2時間位で終わるところが多いですが、後日になるケースもあるようです。
いかがでしたか?
「検査する内容はわかったけど実際に費用はどれくらいかかるの?」
というところが気になってくるかもしれません。
費用に関してですが、検査する項目の内容や病院の設備、病院の規模などによって費用は変わってきます。
動物の医療に関しては国で値段などが決められていません。
ですから、事前にその動物病院で費用を確認してもらったほうが良いと思います。ホームページに金額が記載されているところもありますが、わからない時はどんどん電話をして聞いてください。
ちなみに、5キロ未満の小型犬で5万円というところもあれば、問診、触診、検尿と検便だけで5,000円というところもあるので、どのような検査をするのかも検討する必要がありますね。
基本的には普段かかりつけの病院で診てもらうのが望ましいですが、かかりつけの病院の規模が小さいとか、かかりつけ以外にもう一つ押さえておきたいといった場合には、定期的に健康診断をする病院として探しておくのもよいと思います。