犬がトイレシートを食べる理由は?
犬はトイレのしつけができている・いないにかかわらず、トイレシートを食べることがあります。
特にお留守番をさせていた時などに、帰ってみたらトイレシートがぐちゃぐちゃになっていて、食べた形跡もあることから焦ってしまう飼い主さんも多いでしょう。
愛犬がトイレシートを食べるのはなぜか?その理由についてまずはご紹介していきます。
このあと、いつまでトイレシートを食べてしまうのか?食べてしまった場合食べた量を知る方法は?病院に連れて行ったらどんな処置をする?トイレシートを食べるのをやめさせる方法などについても解説させていただくので、ちょっと長くなりますが最後までご覧ください。
トイレシートをグチャグチャにしてしまったり、ビリビリに破く、食べるなどの行動は、子犬の時にとても多い行動です。
特に、お留守番をさせている間に、トイレシートが無残な姿になっているということが多いです。
どうしてトイレシートを食べるのかという理由ですが、お留守番ではない状況だと、遊び盛りで何にでも興味がある子犬が遊んでいる最中に食べてしまうことが多いです。
子犬の時期は特にいろいろなものに好奇心を持つので、何でも遊び道具にしてしまいます。
そもそも犬はトイレで排泄する習慣というのはありませんから、寝床から遠い場所で襲われる危険がない場所であればどこで排泄をしてもかまわないわけです。
ただ、人間と一緒に生活をするうえで、人間社会のルールとしてトイレシートの上で排泄することが正しいことだと教えていきます。
このトイレトレーニングは、子犬のしつけの最初の難関ともいえるしつけですし、うまく教えられないと時間がかかってしまうこともあります。
子犬からしたら、白くて四角いひらひらする物(トイレシート)に対して、飼い主さんが躍起になって喜んだり機嫌が悪くなったりしている訳ですから、「何か面白いもの?」と興味を抱いてしまうケースも多いです。
次にお留守番中にトイレシートを食べる場合ですが、これは
- さみしいから
- 不安だから
- ヒマだから
- 体力が余っているから
- やってみたら楽しかったから
こんな理由からトイレシートで遊ぶうちにグチャグチャにしてしまい、食べてしまうことが考えられます。
遊んでくれる人の姿が見えず、いきなり一人ぼっちにされてしまったら当然「さみしい」と思うでしょう。
そして飼い主さんの方は「用事がすんだら帰る」というは当たり前の認識ですが、犬の方は飼い主さんが必ず帰ってきてくれるかわからないので大きな不安を感じます。
これはたとえお留守番の訓練ができている場合でも、寂しさや不安は感じてしまうんですね。
このような寂しさや不安な気持ちを紛らわせるために、何かを噛みたくなったり、飼い主さんがいる時には怒られるようなことをしたくなったりします。
その時にトイレシートは必ず用意されているものなので、対象になることが多いです。
寂しさや不安以外にも、遊んでくれる人がいないので暇を持て余して遊べるものを探しますし、体力が有り余っていたら遊び方も激しくなります。
最初は興味本位でトイレシートを爪でカリカリしていたら爪が引っかかるのが楽しくて、夢中で掘っているうちに中身が出てきてさらに面白くなって…
中身が出てくると、どうしてもなめたり噛んでみたくもなるでしょう。
また掘るのではなく、噛んで振り回すパターンもあり、トイレシートがびりびりになっていくのが楽しくなってしまって、口の中に残ったシートを飲み込んでしまうというパターンもあります。
あなたの愛犬がトイレシートを食べる理由はご紹介した理由の中の一つかもしれませんが、複数当てはまっているかもしれません。
これは子犬の月齢やお留守番の頻度にもよりますが、どんどん知恵がついてくると人間側からしたら「イタズラをしている」行動の中の一つになることもあります。
与えたおもちゃで遊んでいてほしいと思いますが、それだと飽きてしまったり、刺激が足りなかったりします。
犬目線では、興味をくすぐられるにおいがする箱があれば中身を確認したいですし(ごみ箱をひっくり返す)、大好きな飼い主さんの匂いがすれば(靴下など)嗅いだり噛んだり隠したいと思います。
トイレシートで遊んだ時に、帰ってきた飼い主さんの態度や言動を見ていて、何か言いながら片付ける姿を「飼い主さんも遊んでる?」と誤解すれば、トイレシートは遊ぶものの1つと認識します。
ごみ箱や靴下同様、トイレシートも興味(イタズラ)の対象になってしまうんですね。
このようなイタズラを防止するために、ごみ箱や靴下は遊べない場所に移動させられますが、トイレシートだけは片付けるわけにはいかないので難しい所です。(対処法は後ほどご紹介します)
犬がトイレシートを食べる理由をご紹介してきましたが、これ以外にもう一つ「常同障害」という病気が原因でトイレシートを食べることが知られています。
常同障害はストレスにさらされ続けることによる心の病気の一つで、常同障害で現れる症状の一つに「特定のものや素材に強い執着を持ち、その異物を食べる」というものがあります。
愛犬がトイレシートを食べる原因が常同障害によるものだとしたら、これは心の病気なので獣医さんに相談をして、行動治療の専門医に診てもらうようになります。
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犬がトイレシートを食べるのはいつまで?
お出かけから帰ってきたらトイレシートがびりびりに食いちぎられているのを片付け、愛犬がトイレシートを食べたのではないかと心配する日々にお疲れになってしまうかもしれません。
そんな「犬がトイレシートを食べる」のはいつまでか?についてですが、多くの場合子犬のやんちゃな時期を過ぎて成犬になる1歳~2歳になるころには収まってきます。
ただし、飼い主さんとして何の対策も取ってあげない場合は、3歳を過ぎてもトイレシートを食べる子もいます。
好奇心が旺盛な子犬がトイレシートを食べてしまうのはよくあることですが、成犬になってもトイレシートを食べるということは、飼い主さんと犬との間に何らかの問題が考えられます。
子犬が遊びの一環でトイレシートを食べることは日常的なことですが、成犬になるにしたがってトイレのしつけも完了し、トイレシートは食べるものではなく排泄をする場所だということを理解していくものです。
子犬の頃は誤飲の恐れも多かったり、危ない目に会わせないためにも部屋を囲うなどして、室内フリーにはしないである程度場所を限定していると思います。
それが成犬になって室内フリーにできているにもかかわらず、トイレシートを食べるというのは犬に何らかのストレスがかかっている心配があります。
ここら辺は犬の性格にもよりますし、飼い主さんの接し方にもよりますし、お散歩の仕方にもよりますし、遊び方にもよりますし、しつけの具合にもよりますから一概に原因を言うことはできません。
ただ、あとで「犬がトイレシートを食べる時の対策」や「犬がトイレシートを食べる時の注意ポイント!」のところでも触れていきますので参考にしていただけるものはあると思います。
犬がトイレシートを食べると危険なの?
トイレシートを食べさせない対処法の前に、食べてしまった時はどうするのか?を先にご紹介しておきたいと思います。
トイレシートには、おしっこの水分を吸収する特殊な素材(吸水性ポリマー)が使われています。
もし、このトイレシートを食べてしまうと、これらの素材は消化できませんので胃や腸に詰まってしまうことがあります。
少しの量であれば後日便となって体外に排出されますが、その量が大量になると自力では排出できないので
開腹手術が必要になることがあります。
トイレシートに使われている吸水性ポリマーは、毒性のあるものではありませんので、犬が食べてしまったとしても中毒になる心配はありません。
そしてポリマー自体やわらかくて形が変形するものですから、基本的にはどこかに引っかかることなく排泄されます。
ただ、犬がトイレシートを食べる時は吸水性ポリマーだけを舐めとるわけではなく、周りのビニールなども一緒に食べていますから、どれだけ食べてしまったかによります。
食べた量が少量でしたら様子を見ていて大丈夫ですが、ここでいう少量というのはほんの一口二口程度です。
トイレシートの3分の1程度食べてしまったら少量ではありませんのですぐに動物病院で診てもらってください。
よく「自宅で吐かせる方法」を調べて吐かせようとする飼い主さんもいらっしゃいますが、うまくはけないで苦しい思いをすることが多く、胃液だけ逆流して食道や口の中がただれてしまうのでおすすめしません。
トイレシートを食べたからと言ってすぐに症状が出るわけではありません。
トイレシートを食べるという事故は比較的よくあることですが、それによって回復手術になるというケースは少ないですので、まずは飼い主さんが冷静になることが大切です。
飼い主さんが一番確認しないといけないのは、犬がトイレシートをどれくらい食べたのかということです。
トイレシーツがぐちゃぐちゃでどれくらい食べたのか量がわからないということも多いので、トイレシートを食べた量を知る方法をご紹介します。
犬のトイレシートを食べた量を知る方法
あなたが帰ったときに、トイレシートがグチャグチャになっていて食べた形跡がある場合慌ててしまうかもしれません。
そんな時はできるだけ冷静になり、数分は愛犬を無視してグチャグチャになっているペットシーツを無言で回収してください。
犬を怒るときは現行犯の時だけですから、すでにグチャグチャなったトイレシートのことを怒ったとしても犬には伝わりません。
ここで「あ~またやっちゃって~」などと声をかけてしまうと、かまってもらったと勘違いしてしまう恐れもあるので、できるだけ無言で素早く、かけらの部分もすべて回収するようにしてください。
中にはトイレシートを振り回しているうちにソファーやベッドの下などに飛んでしまったかけらもあるかもしれませんので、犬をフリーにしておいたエリアは隅々まで確認してみましょう。
愛犬が本当にトイレシートを食べてしまっっているのか?を確認します。
意外と、びりびりにして遊んだだけで、食べてはいないというケースもあります。
トイレシートの残骸を回収できたら、同サイズのトイレシートの上に重ねてジグソーパズルのように復元していきます。
小さくちぎられたビニールの破片などもありますからきっちり復元はもちろんできませんが、ちぎられたビニールも空いている部分に置いて、少しでも面積を埋めてください。
基本的にはこの方法で犬のトイレシートを食べた量を知るわけですが、重さを計っておくのも参考材料になります。
何回分のおしっこを吸収しているかはっきりわからないかもしれませんが、留守番をさせていた時間と犬の月齢、体重などからどれくらいおしっこをしたのか予測ができる場合もあります。
ざっとでも犬がトイレシートを食べた量が分かれば、動物病院に連れて行く目安になります。
動物病院に連れて行く前に、もう一度本当に犬がトイレシートを食べてしまったのか?食べたと思ったものがどこかの隅に落ちていないか確認してみてください。
次は動物病院に連れて行ったあと、どのような処置になるのかについてご紹介していきます。
犬がトイレシートを食べた時の病院の処置
犬がトイレシートを食べたからと言ってすぐに回復手術をするわけではありません。
状態によっては回復手術ではなく内視鏡で取り出すこともありますが、回復手術も内視鏡も全身麻酔を行います。
全身麻酔をする時点で、犬の体に大きな負担をかけます。(小型犬の場合は特にかなりの負担になります)
飼い主さんとしては一刻も早く取り出さないと!と焦ってしまう気持ちはわかりますが、できるだけ冷静に獣医さんとお話をするように心がけましょう。
犬が食べたものは、食べてからおよそ4~5時間以内は胃の中にあります。
胃の中にありそうであれば、薬を使って催嘔処置(吐き薬)で吐き出させることができます。
吐き薬は胃の中にあれば効果がありますが、腸に進んでしまっていると吐き出させることはできません。
ですから、食べたトイレシートの量が多ければ、家で様子を見ているよりもできるだけ早く動物病院に連れて行った方が良いんですね。
ここで動物病院に持っていくべき持ち物をご紹介しておきます。
- 残ったトイレシート(回収できた分)全部
- 同じ種類の未使用のトイレシート
- うんちがあった場合はそのうんち
- 犬の情報メモ
犬の情報メモの内容は、
- お留守番の時間(何時から何時まで)
- 食べたことを気づいた時間
- 犬が食事をした時間
- 食事の量
- 便の時間
を書いておいてください。
獣医さんが食べた量を確認し、吐き薬を使った応急処置の具合を見ながら今後の処置についてお話をしてくれます。
レントゲンを撮って、状態によっては回復手術が必要になる場合もあります。
胃の切開の場合、2,3日で退院できることもありますが、1週間は入院が必要になることもあり、これは犬の年齢や回復状態、病院の方針によって入院の期間は違いがあります。
回復手術の場合、胃の切開よりも腸の切開になった方が厄介です。
腸のどの場所を切開するのか特定が難しく、胃の切開よりも腸の切開のほうが治りも遅いので入院期間は長くなることが多いそうです。
術後の経過にもよりますが、お見舞いは行ける状態なら毎日行ってあげたほうが犬の回復が早いんだそうですよ♪
さて、手術とか麻酔とか入院とか怖いお話が続いてしまいましたが、愛犬に苦しい思いをさせないためにも、犬がトイレシートを食べないための対処法についてご紹介します。
犬がトイレシートを食べる時の対策
犬がトイレシートを食べる原因について最初にお伝えしましたが、あなたの愛犬はどのような原因が考えられるのか、正しい原因を見極めることがまずは重要です。
ただですね。
飼い主さんのご事情がありますし、仕方がないことなのかもしれませんが、子犬の時にお留守番をさせるというのは良いとは言えません。
子犬の時は特にコミュニケーションをとることがとても大切で、どれくらい飼い主さんの愛情を感じられたかによって、今後成犬になるうえでの性格形成や信頼関係の構築に多大な影響を与えます。
また子犬の時期は人間社会のルールを教える時期ですから、子犬に好き勝手な生活をさせることは、しつけの上でも間違った経験をさせてしまう恐れがあるので望ましいことではありません。
子犬の時のトレーニングの一つとして、お留守番の練習をさせておくことは良いことです。
しかし一人でお留守番をさせるのは、生後8カ月以上になってある程度子犬との信頼関係が築け、トイレのしつけが完璧になり他のしつけも進んだ状態になってからにしてほしいと思います。
さて、具体的なトイレシートを食べる時の対策ですが、トイレシートに対する対策と生活面での対策の両方からアプローチしていきます。
- 上板のあるトイレトレーを使う
- トイレシートに忌避剤を吹きかけておく
- トイレシートの端を噛めないようにする
- 飼い主さんの接し方
- お散歩の仕方
- 犬との遊び方
トイレシートに対する対策
上板のあるトイレトレーを使う
犬のトイレシートを、すのこ状の板のついたトイレトレーにしたり、バーベキュー用の金網をトイレシートの上に置いてトイレシートで遊べないようにします。
ただ臭いが残りやすいですし、網の間にうんちが付くなど汚れやすいという面があるので、清潔を保つためにこまめに洗う必要があります。
トイレシートに忌避剤を吹きかけておく
犬が好きではないにおいがする忌避剤があります。商品で言うと「ビターアップル」というスプレーが有名ですね。
それをトイレシートにスプレーしておくと、トイレシートで遊ばなくなることがあります。
ただし、トイレのしつけがちゃんとできていないと、トイレ自体を嫌いになってトイレで用を足さなくなってしまう可能性もあります。
トイレシートの端を噛めないようにする
トイレシートの端っこを噛む子には、トイレシートの端を両面テープでとめて噛めないようにするという方法もあります。
ただ、掘るのが好きな子だと、トイレシートが固定されるので掘りやすくなりよけい掘ってしまうかもしれませんし、トイレシートの交換の時にめんどくさいという欠点があります。
このように対処法はありますが、一長一短もあるんですね。
子犬が遊びでグチャグチャにするという場合でしたら、ひっかきに強く繰り返し使える布製のペットシーツなどもありますから、そういったトイレシートを使うという手もあります。
タップしていただくと、楽天市場で売られている布製のトイレシートの一覧をご覧いただけます。
あなたの愛犬がどのような状態で、どのように遊び始めてしまうのか?という点で変わってきますから、良くチェックしてあげるとあなたの愛犬に合う方法が見つかります。
最近は愛犬を見守るためのカメラも種類が豊富ですから、そのようなものも使いつつ、お留守番の様子をチェックしてみるのもよいと思います。
生活面での対策
飼い主さんの接し方
既に何回もお留守番をさせていたとしても、お留守番をするたびに「飼い主さんがこのまま帰ってこないかもしれない」という不安を感じ続けている可能性があります。
これは犬にとって精神的に大きなストレスです。
必ず帰ってくることを理解させてあげるために、もう一度初めからお留守番のトレーニングをしてみるというのもおすすめです。
また、子犬の頃はしつけに対する意識も高いのでしっかり褒めていたことなのに、できるようになるにつれて褒めることを忘れてしまうこともあります。
そうすると犬はちゃんと反応してもらいたくて、わざと叱られることをする場合があり、ストレスと相まってトイレシートを食い散らかしている可能性もあります。
もう一度「褒められることがあればタイミングよく褒める」ということを徹底してみてください。
あと、お留守番をさせたからかわいそうだと思って、とにかく家にいる時は犬にべったりしているという飼い主さんもいらっしゃいますが、これは逆に良くない接し方です。
犬を分離不安気味にしてしまうことで、お留守番中の寂しさが増し、精神的なストレスを強くしています。
遊ぶ・ゆっくりするなど生活にメリハリをつけて、分離不安になる可能性のある生活はしないようにしましょう。
お散歩の仕方
意外と、運動不足や散歩でうまくストレスを発散できていないことが原因で、トイレシートにストレスをぶつけているケースもあります。
日々の散歩の量や運動の量を見直し、たまにしっかり走らせてあげるなど運動不足を解消するようにしてみてください。
ただ歩くのではなく、ボール遊びを取り入れたり、歩いている途中急に「待て」「伏せ」などのトレーニングをしたりして、頭を使わせてあげることもよい刺激になります。
他には、お散歩のコースを変えたり、知らない場所を歩いてみるといった新しい刺激も有効です。
お散歩で十分な運動をしてストレスを発散できていれば、お留守番中にトイレシートと格闘することなくしっかり睡眠がとれるかもしれません。
犬との遊び方
さみしいからとか、不安だからという理由は多いので、コミュニケーションの時間を増やすという方法もあります。
お散歩は毎日欠かさずに行かれている飼い主さんでも、毎日欠かさず遊びのための時間をとっているか?というと「特に毎日遊びの時間は取っていない」とのお答えが返ってくることが少なくありません。
「留守番をさせる前には集中的に遊ぶと良い」ということは聞いたことがあるかもしれませんが、お留守番にかかわらず毎日集中して遊ぶ時間をとっていただきたいんですね。
この遊びのために時間というのは、テレビを見ながらとかスマホを見ながらといった「ながら遊び」ではなく、飼い主さんも遊びに全集中して犬との遊びを楽しむ時間でなければなりません。
こういった全集中型の遊びの時間というのは犬にとってとても大切で必要なものです。
この時間にお互いたくさん愛情を育み、愛情欲求を満たすとともに運動欲求も満たし、精神的に落ち着きのある犬に育ててあげることができます。
もし今まで毎日遊ぶ時間をとっていなかったという場合は、今日からでも遊ぶ時間を作っていただきたいと思います。
愛犬との信頼関係も爆上がりします。
犬がトイレシートを食べる時の注意ポイント!
近くに遊ぶおもちゃがないと、ヒマだからトイレシートで遊んでしまうということも、最初の原因のところでご紹介しました。
お留守番の時などは特にですが、ケージの中に与えっぱなしにしても危なくない楽しいおもちゃなどを入れておくようにしてください。
このおもちゃに関する注意ポイントですが、お留守番させる時などは「壊れないおもちゃ」にしておくことは必須です。
壊れたおもちゃを誤飲してしまっては、トイレシートを食べるよりもはるかに大きな危険があります。
あと、犬が好きなおもちゃは結構好みが分かれるところです。
最初のうちはいろいろな硬さ・タイプ・形のおもちゃをたくさん試して、愛犬のお気に入りを探してもらうと、「おもちゃで遊んだほうが楽しい!」となってくれるはずです。
犬とのおもちゃ遊び大切な5つのルール!唸る犬も喜ぶ遊び方の注意点
もう一つ重要な注意ポイントですが、おもちゃをあげるタイミングには気をつけてください。
飼い主さんが一緒にいる時に、トイレシートで遊び始めた姿を見て、「トイレシートはダメ!こっちで遊んで」とおもちゃを渡してしまうのはNGです。
これではトイレシートで遊んだご褒美におもちゃをもらったと勘違いさせてしまう可能性があります。
この勘違いをさせるパターンは他にもあって、飼い主さんは叱っているつもりでも、声をかけただけで「気にしてもらえた!」と勘違いをしてしまうこともあります。
犬に正しく何かを伝えるためには、この「タイミング」というのはとても重要です。
例えば、トイレシートで遊んでいるタイミングで、そのトイレシートを無理矢理取り上げようとすると、犬はトイレシートに執着してしまうこともあります。
隙あらばトイレシートで遊ぼうとしてしまうケースもありますし、遊び方が激しくなって余計にトイレシートを食べる可能性が高くなることもあります。
※この場合の正解行動は、「離せ」のコマンドで犬が自分からトイレシートを口から離し、離したことをたくさん褒めるという対処法です。
トイレシートを食べることに限らず、何かを伝える時は人間目線の考え方だと、大きな誤解を与えてしまうことがありますので、犬に正しく伝えるためのタイミングは常に意識しておいてもらいたいと思います。
犬がトイレシートを食べる!~最後に
犬がトイレシートを食べる時の対策についてご紹介してきました。
既に食べてしまっている可能性がある場合の一番のポイントは、できるだけ食べた量を正しく知るということです。
どれだけ食べたかによって、様子を見ていてよいのか?病院に連れて行くべきなのか?が判断できます。
もちろん食べた形跡がある場合は、その後数日間にわたって犬の健康観察をしつつ、うんちのチェックも忘れないでください。
数日たってから食欲が落ちたり元気がなくなったりということもありますので、最低でも1週間は愛犬の様子を特に気にするようにして、違和感を感じたらすぐに動物病院で診てもらったほうが良いです。
愛犬がトイレシートを食べる危険から守るためにも、知育玩具を含めたたくさんのおもちゃを探してみてください。