犬のよだれが多い原因は?
愛犬がいつもよだれを出しているけど放っておいて大丈夫か心配になる時がありませんか?
犬がよだれを出しているのには原因があります。
また、よだれが多い場合は病気のサインかもしれません!
今回は犬のよだれについてご紹介します。
犬は特に健康上の問題がない場合でも、よだれが多い動物の一つです。
特に超大型犬は、口が大きいので唾液の分泌量がとても多く、常によだれを垂らしているイメージもあるかもしれません。
よだれというのは唾液が口からあふれている状態ですが、唾液というのは人間同様に食べ物を飲み込みやすくしたり、口の中の雑菌の繁殖を抑えて虫歯を予防する効果があります。
ただいつもよりもよだれが多いと感じる時は何らかの原因があります。
- 生理現象
- 緊張やストレスなど心理的なこと
- 車酔い
- 病気
犬のよだれが多い原因1:生理現象
生理現象としてよだれが多くなるのは、
- 食事のための準備
- 刺激物を摂取したことによる緩和
- 体温調節
この3つが考えられ、特によだれが多いからといって問題があるわけではありません。
食べ物を見たり、そのにおいを嗅いだ時によだれが出てしまうのは人間と一緒で自律神経からの命令です。
唾液は消化液の1つですから、食べ物を連想させることがあると唾液をたくさん分泌して、のどを通りやすくしようとする反応になります。
また苦いものやすっぱいものなどの刺激物を食べた時には、その刺激を和らげようとして唾液の分泌が増えるのでよだれが多くなります。
極度の空腹になった時も、食べ物を欲するので唾液が活発に分泌されよだれが多くなります。
健康な状態で、食べ物に関連してよだれを出してしまうのは健康上の問題はありません。
体温調節に関してですが、犬は体温や水分量を調節する時にもよだれが多くなります。
私達人間と違って犬は汗をかきません。
私達は汗をかくことで体内の温度を調節していますが、犬は皮膚から汗をかけないので唾液を出して体温を調節しています。
口を開けて舌を出して体温を放出するとともに、出した息が気化することでも体温が下がります。これをパンティングと言います。
ですから、冬よりも夏の暑い時の方が体温調節のためのパンティングが増えるのでよだれが多くなりますが、それで体温調節ができている場合は生理現象ですから問題ありません。※パンティングをしても体温調節ができないほど暑いと熱中症の危険が高まります。
犬のよだれが多い原因2:緊張やストレスなど心理的なこと
室内、お散歩中の屋外問わず、強い恐怖を感じている時や、極度に緊張している時、強いストレスにさらされている時も犬はよだれが多くなります。
これは緊張やストレスを感じると、防衛のために自律神経の交感神経が活発になります。
交感神経は「闘争と逃走の神経」と言われていて、交感神経が活発になることで血液循環や代謝を上げて活動性を高め、ストレスなどにも耐えられるように働きます。
ですから、緊張やストレスを感じてよだれが多くなること自体は病的なことではありませんが、緊張やストレス状態が長引いてしまうと心の方の病気になってしまう可能性があるということは忘れてはいけないところです。
また、犬自体ではなく飼い主さんが緊張していると、犬はそれを感じ取って緊張してしまうケースも少なくないそうです。
この場合も、緊張によるよだれが多くなりますが、飼い主さんがリラックスできれば犬の緊張も解けるので問題のあるよだれではありません。
犬のよだれが多い原因3:車酔い
ちょっと遠くのドッグランに連れて行ったり、一緒に旅行を楽しんだりという機会もあるでしょう。
せっかく楽しいドライブですが、車酔いによってよだれが多くなっている状況は、犬にとって苦しい状況です。
愛犬とお出かけする際には車を使うことも多くなると思います。
車酔いに対する対処法は、車酔いをしている時の症状や車に慣らす方法、長時間のドライブの注意点など、後ほど詳しく解説いたします。
犬のよだれが多い原因4:病気
犬がよだれを出しているのはよく見る光景なんですが…
- いつも口によだれがたまっている
- いつもより明らかによだれが多い
という時には異常なので病気を疑ったほうがいいでしょう。
考えられる病気については、具体的な病名など「よだれが止まらない原因の病気編」で詳しく解説していきますが、飼い主さんがパッと見て危険なよだれである場合は愛犬をよく観察しましょう。
危険なよだれというのは
- 泡状のよだれ
- 血が混ざっているよだれ
- 悪臭がするよだれ
などが見られたら要注意です。
これだけでも即動物病院に連れて行くレベルですが、その他にも
- 歩けなくなる、ふらつく
- 吐き気が見られる
- 目の動きがいつもと違う
- 呼びかけへの反応がいつもと違う
これらはほんの一例ですが、いつもと違うと感じたら、違和感程度でも良いのでその症状をメモして動物病院に連れて行ってください。
特によだれが多くてぐったりしているとか、よだれが多くて苦しそうという場合は緊急性が高いと思ってください。
よだれが多い時にチェックすること
よだれが多い時には問題がないよだれもありますが、病気が絡むようなよだれの場合は緊急性が高いものもありますので
- 歯や歯茎の状態
- におい
- よだれが大量に出るタイミング
を細かくチェックしてみてください。
よだれをふき取っても、すぐによだれが垂れてくるほど多い場合は、明らかによだれが出すぎています。
病気のところでは書きませんでしたが、犬は電気コードなどをかじってしまい口腔内をやけどしてしまうこともあります。
よだれが多い原因が口腔内にないかを確かめるために、まずは愛犬の口の中を観察し、歯や歯茎の状態やにおいをチェックしていきます。
- 腫れやただれているところがないか?
- 変色しているところがないか?
- 傷になっているところがないか?
- 歯の歯石の状態
- 膿が溜まっている様子はないか?
- 臭いはきつくないか?
- 歯の周辺から出血しているところはないか?
歯の周辺はもちろんですが、舌や口の中全体を見渡して痛みの原因がないかを調べていきましょう。
あと、先ほども触れましたが、他の症状はないか?普段と様子が違わないか?というところもよく観察してください。
そして動物病院で診てもらうわけですが、いざ診察してもらうときによだれが収まってしまっているケースもあります。
少しでも正しい診察をしてもらうために、よだれが多い時の様子を動画撮影しておくのも一つの手です。
飼い主さんからの情報は多いに越したことはありません。
それでは犬のよだれが多い状況が分かったところで、よだれが止まらない原因について「緊張」と「病気」に分けて対処法などさらに詳しくご紹介していきます。
犬のよだれが止まらない原因~緊張編
先ほどもご紹介しましたが、心理的なことが原因でよだれが多いのは、自律神経が作用しているからです。
ただ緊張からよだれが多くなると言いましたが、緊張によって自律神経が働くと、よだれが多くなる場合もありますが、逆に唾液が少なくなって口の中がからからに乾く場合もあります。
そしてよだれも「ダラダラ出てくるタイプ」と「粘着性の高いタイプ」があります。
ダラダラ出ているよだれよりも、粘着性の高いよだれのほうが感じているストレスは強いと考えられます。
震えていたり、息遣いが荒くなっていたら強いストレスを感じているサインなので、飼い主さんが対処してあげる必要があります。
犬のよだれが止まらないほどの心理的ストレスや緊張というのはいくつか考えられます。
あまり他の犬とのかかわり方がうまくない「犬見知り」だったり「犬嫌い」な犬でしたら、散歩中にばったりと他の犬に会ってしまうと緊張します。
犬嫌いまでではなくても、急に苦手だと思っている犬に会ってしまった時なども犬は緊張します。
また、良かれと思って連れて行ったドッグランで、大勢の犬に囲まれてしまった時なども強く緊張します。
ここら辺は犬の性格や社会化の具合にもよりますので一概には言えませんが、犬にも相性がありますし、好き嫌いがありますので、飼い主さんが判断してあげるほかありません。
こういったケースの心理的緊張を解くための対処法としては、まずは対象の犬から離すことです。
苦手な犬・相性の悪い犬と無理矢理仲良くさせる必要はありませんので、できるだけ対象の犬を避けるようにしてあげてもらって構いません。
特定の対象の犬がいない場合は、まず社会化にもう一度取り組んでください。
子犬の社会化期に行うことが望ましいのは確かですが、成犬になっていても社会化をすることはできます。
急がずに、他の犬やほかの人に慣れさせることから始めて、怖くない・緊張しないでよいということを教えて行ってあげましょう。
他にも、よだれが止まらないほど心理的に緊張するケースと言えば
- 病院嫌いの犬が動物病院に行った
- 引っ越しや家族の増減など環境が変わった
という場合も、心理的に緊張してしまってよだれが止まらなくなることが考えられます。
犬のストレスに対する対処法に関しては先ほどの「犬のストレスの原因は?ストレスサインから解消法まで全解明! 」の記事で詳しくご紹介しているので参考にしていただければと思います。
犬のよだれが止まらない原因~病気編
犬のよだれが止まらない原因として怖いのが病気です。
- 口腔系
- 感染症系
- 消化器系
- 脳系
まずは口の中に異変はないか確認していただくのですが、においがひどいとか、歯に歯垢がたまっていたり、歯茎が腫れているなどがあれば
- 口腔の腫瘍
- 歯周病
- 歯根膿瘍(しこんのうよう)
- 口内炎
などの口腔の病気が考えられます。
口腔の病気は犬にとってポピュラーな病気の一つです。
歯周病は一生に一度はすべての犬がかかると言われているほどですし、歯の間が狭く柔らかい食餌が増えていることから歯の病気にかかりやすくなっています。
腫瘍もよく見られる病気の一つですが、口腔に腫瘍ができた場合は、転移する危険も高くなります。
口腔の病気については、原因や症状などを含めて後ほどさらに詳しく解説しますので、愛犬の口腔チェックの参考にしていただきたいと思います。
食欲が無いとか、せきが出るという場合は、
- ジステンパー
- レプトスピラ症
などの感染症や、食道梗塞(しょくどうこうそく)という消化器の異常が考えられます。
食道梗塞は、誤って異物を飲んでしまい食道をつまらせている状態です。(誤飲)
大量のよだれの他に、血液を含んだ粘液を吐いたりもします。
誤飲などによる食堂高速の場合、動物病院では異物の場所によって麻酔をかけて鉗子で取り出すか、手術をして取り出すなどの方法で異物を取り除く処置をします。
食後に大量のよだれがでるのであれば
- 胃捻転
の危険があります。
胃捻転は胃がねじれた状態になってしまっています。
大型犬がなりやすいですが、食後にすぐ運動すると胃捻転の危険がありますので要注意です。
胃捻転が疑われる時は急を要する状態ですので急いで動物病院に連れて行ってください。
その他によだれが多くなる原因としては
- てんかん
- 中毒
- 熱中症
などが考えられます。
泡を吹いて痙攣するてんかん発作は、動物の中でも特に犬に多く見られます。
脳の病気のほか、肝臓や腎臓の病気も発作の原因になりますし、低血糖・低酸素・ミネラルバランスの乱れ・ストレスに加え、天候が発作の引き金になることもあるそうです。
発作が起きたら体を無理に抑え込むことはせず、ケガをしないように周囲のものを片付けてください。
出したよだれを誤飲してしまうこともあるそうなので、てんかん発作が起きた時は飼い主さんが慌てず注意深く観察し、落ち着いたら病院で診てもらってください。
中毒については中毒の対処法で、熱中症については夏バテ対策の記事でご紹介していますのでご覧になってみてください。
犬の中毒症状が出るまでの時間や回復時間は?危険な食べ物と治療方法
飼い主さんも愛犬のよだれには注意が必要!
飼い主さんや家族の中で「犬アレルギー」を持っている場合は、犬のよだれもアレルゲンになることが知られています。
また、犬のよだれの中にはたくさんの細菌が含まれていて、人間にうつってしまうような細菌もあります。
- パスツレラ菌によるパスツレラ症
- サルモネラ菌による細菌性腸炎
- レプトスピラ菌によるレプトスピラ症
- ブルセラ菌によるブルセラ症
この中でも最も気をつけなければいけないのが、パスツレラ属菌によるパスツレラ症です。
犬の約75%が口腔内常在菌として病原体を保有していて、他の人獣共通感染症とは比較にならないほど病原体の保有率が高いです。
これまでは皮膚化膿症が主な症状であるとされてきましたが、最新の調査では、呼吸器系の疾患、骨髄炎や外耳炎などの局所感染症、敗血症や髄膜炎など全身重症感染症、さらには死亡に至った例も確認されています。
小動物獣医療関係者向け情報に詳しく載っていましたが、糖尿病、肝障害や免疫不全などの基礎疾患のある人は重症化する危険もあるので特に気をつけてください。
風邪を引いたわけでもないのに咳が出たり、気管支炎・副鼻腔炎などの症状が見られたら、パスツレラ症の疑いがあるかもしれません。
他にも「狂犬病」も人獣共通感染症です。
狂犬病については狂犬病予防法という法律もあり、予防接種を受けているとは思いますが、意外なことに日本での狂犬病ワクチン接種率は100%ではないんだそうです。
1957年以降、狂犬病は日本では発生した例がないとのことですので、一応知識として入れておいていただければと思います。
犬のよだれが多くなる口腔の病気
よだれが多い時に、すぐ飼い主さんがチェックできるのは口の中の病気です。
愛犬のよだれが多くなり、口臭がする場合は口の中の病気にかかっている可能性が高いです。
口の中の病気というと、歯周病などの歯の病気と口内炎などの口腔の病気、そして腫瘍などの癌(がん)です。
- 歯周病(ししゅうびょう)
- 口内炎(こうないえん)
- 舌炎(ぜつえん)
- 歯根膿瘍(しこんのうよう)
- 口腔の腫瘍(しゅよう)
が考えられます。
まず、腫瘍以外の病気について原因と症状を見ていきましょう。
<歯周病の原因と症状>
歯に残った食べかすの中の細菌が繁殖して歯茎が腫れます。
進行するにつれ歯周ポケットができ、ポケットが深まって膿が溜まり歯がぐらつきます。
口臭がひどくなる、歯の周りに出血が見られる、炎症が鼻腔に広がるとくしゃみや鼻水が出ることもあります。
普段から一日に一度は歯ブラシやガーゼで歯を磨く習慣をつけ、歯を磨くと同時に歯茎の部分もマッサージすることで歯周病の予防ができます。
このような商品もありますので、どうしても歯磨きを嫌がる場合や磨き残しが気になる場合は上手に活用してみるとよいかもしれません。
<口内炎の原因と症状>
口内炎は口の中にできる炎症の総称です。
原因は細菌による感染や体の病気などさまざまです。
糖尿病やビタミンの欠乏などが口内炎の原因になる場合もあります。
主な症状はよだれや悪臭、食欲不振などがあります。
口を開けて確認してみると赤い発疹や白い水疱など、タイプはありますが炎症している箇所があります。
<舌炎の原因と症状>
舌に炎症性のできものが現れます。
原因は異物の刺激や細菌による感染で、舌に赤や白の炎症が起こります。
主な症状はよだれや口臭ですが、痛みがあるため、食べ方が変わったり口の周りを足でひっかいたりするしぐさをします。
<歯根膿瘍の原因と症状>
歯の中心にある「歯髄」に細菌が感染し膿が溜まる病気です。
これは見た目にはわかりませんが、とても痛むので食欲を失う・硬いものを噛まなくなるようになります。
よだれが多く口臭が強くなるほか、元気がなく食欲が低下していたら歯根膿瘍が疑えます。
よだれの多さは発見のチャンス?こわい口腔の腫瘍
ご紹介してきたのは口の中にできる炎症ですので、抗炎症薬などを使うことで症状がおさまっていきます。
でも、やはりこわいのが口腔の腫瘍。
歯茎や舌、口腔の上部などにしこりができてしまうのが腫瘍です。
若いうちだと良性であることが多いそうです。
ただ、高齢になるほど悪性の腫瘍になるきけんがたかまりますし、口の癌は転移する危険性が高いという怖い部分があります。
ここで、口の中にできる腫瘍にはどんなものがあるのかを見ておこうと思います。
色素に関わる細胞が腫瘍化したものです。
口腔の粘膜や舌に黒いしこり(かたまり)がある場合は要注意で、悪性黒色腫は皮膚がんの1つです。
口の中にできるものは悪性度が高いという特徴があり、急速に大きくなります。
転移するのも早いので、口の中に黒いものを見つけたら直ぐに動物病院に連れて行きましょう。
歯茎の部分にできる腫瘍です。
こぶのように盛り上がった形をしていますが、これもとてもハイスピードで大きくなっていきます。※1ヶ月で2倍の早さだそうです。
線維肉腫の場合は、口腔のがんといっても他の臓器に転移する危険性はそれほど高くはないそうですが、やはり早く動物病院で受診する必要があります。
線維肉腫と同じように歯茎にできます。
こちらは良性で、大きくなるスピードがゆっくりなんですね。
でも、スピードを点検しているよりもやはり発見したら早く動物病院で検査を行ったほうがいいでしょう。
口腔にできる癌は、転移する危険が高いということをご紹介しましたが、悪性腫瘍を発見したらほかへの転移を避けるため、あごの骨を含めて大きく切除するそうです。
これはできた部位や大きさにもよりますが、口腔の癌は大きくなるスピードも早いです。
ですから、「小さいうちに発見する」「発見したら早く動物病院に連れて行く」という早期発見・早期治療をしないととても危険な腫瘍です。
毎日のチェックが肝心になりますから、よだれが多いと感じたら余計念入りに口の中の隅々まで確認するようにしてください。
このように、よだれが多くなったり口臭がきつくなったりするということは、何らかの病気にかかっている可能性が大きいということです。
犬は大きく口を開けることが多いので、比較的しこりや炎症などの異常を発見しやすいと言えます。
愛犬の口の中もしっかり見て、常日頃から点検してあげるようにしてください。
よだれが多いとできやすいよだれやけの対策方法
「よだれやけ」はよだれに含まれている雑菌が口周りの被毛に付着し、それが原因で赤茶色に変色してしまうことです。
目の周辺で、涙などによって被毛が変色する「涙やけ」の口周りバージョンです。ちなみにミニチュアシュナウザーの場合は「よだれやけ」ではなく「ひげやけ」と言われます。
病気ではない状態で犬がよだれを出すのは生理現象であり、よくあることですからよだれやけもいけないことではありませんが、場合によっては匂いが発生しますし、見た目が気になる飼い主さんも多いでしょう。
すでによだれやけがひどい場合は、変色部分を直すことは難しいので、カットします。
その後の予防法ですが、よだれやけの一番の予防方法は、口のまわりを常に清潔に保つことになります。
食後や、よだれが止まった時など、口の周りをガーゼなどでやさしく拭いて清潔にします。
口の周りを拭くときに、重曹水をつかったり、よだれやけ予防のクリーナーグッズが販売されているので、そちらを使ってもらうと変色の予防に効果的です。
重曹水の作り方は簡単で、60℃くらいのお湯500mlに小さじ1杯の粉末重曹を溶かした後冷ますだけですが、精製水を使うことや冷蔵保存すること、2週間で使い切るなどの注意点があります。
手間や変色予防の効果を考えたら、グッズを使ってもらったほうが手軽でまめに手入れをしてあげられるかもしれません。
そのよだれが多いのは車酔い?車酔い対策
長いお休みになると、旅行に行こうという計画もあると思います。
最近では愛犬と一緒に泊まれるホテルも増えていますよね♪
車での移動中によだれが多い時は、犬が車酔いをしているのかもしれません。
もちろんすべての犬が車酔いをするわけではありませんが、車酔いをする犬はいます。
個体差はありますが、車酔いをしている時もよだれが多くなります。
車酔いをしてしまうのは、犬も人間も理由が同じで、耳の奥の三半規管が刺激を受け続ける事によって、バランス感覚に狂いが生じて車酔いになるというしくみです。
そして、犬にとって車というのはまったく想定外のシロモノです。
ですから、車に慣れていない状態で車に載せられて長距離を走るとなると、わたしたちの想像以上に心身への負担があります。
愛犬が車酔いしているかどうかはしぐさや行動でわかります。
- よだれの量が多い
- 嘔吐する
- キョロキョロして落ち着きが無い
- おびえる
などの行動が見られた時は車酔いしている可能性があります。
まずは、車に慣らすことから始めないといけないですが、車に慣れても車酔いをするという場合は「酔い止めの薬」を処方してもらうという方法があります。
これは動物病院で獣医さんに相談すると、鎮静作用の軽い車酔い止めの薬を処方してくれるので相談してみてください。
※鎮静作用によっては、愛犬が旅先でボーっとしてしまって元気がなくなる場合があるということです。
車酔い予防!犬を車に慣らす方法
車に慣れていない犬にとって、車の中は驚きの空間なんですね。
自分は動いていないのに、周りの景色は流れていくし、近くに車が走っているのが見えるし、絶え間ない騒音が聞こえてきて、カーブなどで急にバランスを崩される・・・
時には、クラクションが鳴ることもあります。
こう考えると、ちゃんと慣らしてあげないと、おびえたり、車を嫌がったりするのは当然のことですよね。
ということで、愛犬を車に慣らす方法をご紹介します。
まずは、対向車などとすれ違わないように(対向車にも恐怖を感じるため)交通量が少ない深夜や早朝に、家の周辺だけの短い時間車に乗せてみましょう。
これで、徐々に距離や時間を伸ばしていきます。
もちろん、出発から帰宅まで常に一緒にいるようにしてください。
愛犬の様子を見て、だんだん慣れてきたと思えたら、コンビニなどに寄ってほんの数分だけお留守番をさせてみてください。
この時、車の窓は閉めておいてください。外に飛び出すと危険です。
あと、車内が暑くならないよう細心の注意も必要です!
犬はすぐ熱中症になりますから空調の管理は万全でお願いします。
基本的に、愛犬を車でお留守番させるというのはしないほうがいいですが、車に慣れさせるという意味で、ほんの数分お留守番をさせてみましょうということです。
ちゃんとお留守番ができたらいっぱい褒めてあげてください。
車の長距離移動で注意すること
愛犬が無事に車に慣れて、長時間のドライブに耐えられるようになったとしましょう。
いざ!みんなで旅行に行こうという時に注意することをお伝えします。
人間は車に載っている時に、カーブに対して無意識に体が対応しています。
でも、犬にはそれができませんから普段以上に慎重な運転と、スピードを落として運転するようにしてください。
また、トイレの心配もありますよね。
普段は車内でおとなしく出来ているのに、そわそわしだしたら、トイレのサインです。
できるだけ早く、安全な場所に止まって外へ出してあげるようにしてください。
車好きな犬にするためには、徐々に慣らすということと、おとなしく車に乗れたらほめてあげることが大切です。
ペットホテルで留守番させるんじゃなく、愛犬も一緒に旅行を楽しめるよう、ぜひ、焦らないで車好きになるよう気をつけてあげてください。