名前を読んだら飼い主の方に走ってくる。
あたりまえのことのように思えますが・・・
最近、愛犬の名前を呼んでも無視されてる?!
名前を呼んでも無反応なのはなぜ?気になる犬の気持ちをご紹介します。
無視をするのはなぜ?
あなたが愛犬の名前をよんだら
パッとあなたに注目したり、
すぐ走ってくるというのは
ぜひ、しつけておきたいところです。
でも、あなたが名前を呼んでも
愛犬はいっこうに無視をしている。
なぜ?なんで?どうして??
「うちの子は反抗期なのかしら?(T_T)」
なんて思ってはいませんか?
もし、飼い主であるあなたが名前を呼んでいるのに
振り向きもしないという時は・・・
ただ単純に気がついていない可能性があります。
特に子犬の時は遊びに夢中になっていて
名前を呼ばれたのに気がつかない
ということはとても多いです。
何かの遊びに夢中になっているとか
楽しいことをしているときは
名前を呼ばれたことに気がついていない
場合があるので、愛犬の様子を観察してみてください。
もともと犬は自分に名前がついている
という概念はありません。
ですから、自分の名前に愛着がある
というわけではありませんし
アイデンティティを感じることもありません。
ほかの楽しいことに夢中になってしまうと
気づかないくらい集中しちゃうんでしょうね(^_^;)
ただ、特に何かに夢中になっているわけじゃないし
絶対聞こえているはずなのに無視をする場合は
ほかの原因が考えられます。
その他の原因とは??
名前が嫌いになっちゃった!?
絶対に今呼ばれたの聞こえているはずなのに!
それでも、無視をする場合は
名前に嫌なイメージが付いてしまっている
ということも考えられます。
ワンちゃんの方では「◯◯(⇐愛犬の名前)」と呼ばれて
飼い主さんの側に行くとほめられたり
なにかいいことがあるので反応するんですね。
名前を呼ばれたから飼い主さんのところに
行ったのに・・・
嫌いなシャンプーをされたり、
嫌いな病院に連れて行かれたり。
そんな愛犬にとったら嫌な経験をすると
名前を呼ばれても飼い主さんのところに
来なくなってしまうんですね。
◯◯(⇐愛犬の名前)=嫌なことをされる
このようにインプットされてしまうと
名前が嫌なことの合図になってしまうので
無視をするようになります。
名前を呼んでも無視をするのは
反抗期ってわけではないようです(笑)
でも、名前を呼んで飼い主さんに注目するのは
しつけの第一歩といってもいいです。
それでは、どうしたら無視をしないで
名前に反応できるようになるでしょうか?
名前を呼べば来るようにしよう!
やはり愛犬の名前を読んだら
そばに寄ってくる・飼い主に注目する
ということはできるようにしておきたいですよね?
ですから、名前に良い印象を持つよう
改善してあげましょう。
愛犬の嫌いなことをする時は
名前を呼ばないようにしてください。
そして、普段から愛犬を撫でながら
優しく名前を呼ぶようにしてみてください。
愛犬とリラックスタイムを作って
名前を呼びながら話しかけたり
遊んでる途中で名前を呼びましょう。
遠くから呼んだ時に走って近寄ってきたら
たくさん褒めてあげてください。
ほめることで、名まえに対して
良い印象を持てるようにすることが大切です。
大好きな飼い主に名前を呼ばれると
嬉しい事がある♪
そう思わせてあげてくださいね(^^♪
たくさん褒めるように心がけていても
どうしても犬を叱る場面も出てくると思います。
たくさん叱ってしまって飼い主を嫌いになったから
読んでも無視をしているんじゃないか?
という心配も浮かぶかもしれませんね。
犬は飼い主のことを嫌いになったりするのかな?
という心配を解消するためにも
犬は飼い主を嫌いになることがあるのか
ちょっと犬の気持ちをのぞいてみましょう(^^)
犬は飼い主を嫌いになることある?
しつけをしないといけない!
真面目な飼い主さんほど、
愛犬をしっかりしつけるため
厳しくしてしまうかもしれません。
「この間、同じことした時に
ちゃんと叱ったのにどうしてまたするの?」
こんなことの繰り返しで、
愛犬を叱りつけることが多くなる
こともあると思います。
ふと我に返ってみた時
「こんなに叱る私のことを
嫌いになったりする・・・??」
そう思ってしまうことはありませんか?
犬に「してはいけないこと」を教える時
確かに叱ることも必要です。
でも、怒鳴ったりいつもガミガミ怒っていると・・・・
やはり犬も飼い主のことを
あまり好きではなくなってしまう可能性があります!
怒鳴ったり、力ずくで従わせるという
しつけ方法は、激しくNGです。
というのは、犬も怒られてばかりいると
自身を失ってしまうんです。
そして、そんな自分を守るために
逆に攻撃的になってしまうこともあります。
このあと詳しくご紹介しますが、
「犬は賢いから人間の言葉がわかる」のかなって
思ってしまいがちなんですが・・
でも、犬が理解しているのは
単語や物の名前であって
人間の言葉を理解できるわけじゃないんですね。
犬は人の言葉がわかるの?
「ごはんだよ~」と声をかけると、
うれしそうな顔で寄ってくる犬は多いと思います。
その他にも、人の指示(命令)など
いうことを聞いてくれますよね?
どう考えても人間の言葉がわかっている
と思えてしまう瞬間を経験した飼い主さんは
たくさんいらっしゃるでしょう。
犬は人の言葉がわかっているんでしょうか??
じつは、犬は言葉の意味を理解しているわけではありません。
これまでの経験から予測して
どんなことが起こるかわかるんです。
言葉の意味ではなく、言葉の調子を
理解していると言えます。
たとえば、「ごはんだよ」のあとに
必ず食事にありつけるということを
経験から覚えているんですね(^^)
その他にも、声のトーンや飼い主の表情も
あなたの愛犬はよく見ています。
ですから、いつもは「ごはんだよ」と声をかけるんだけど
「食事の時間だよ」と声をかけても
ちゃんと愛犬に伝わることがあります。
これは、食事の準備をしている飼い主さんの様子
を見ていて、自分を呼ぶときの声のトーンや
雰囲気、飼い主さんの表情を観察して
総合的に「ご飯が食べられる」と
判断しているからなんですね。
ですから、「ごはんだよ」じゃなくて
「食事の時間だよ」と言葉が違ったとしても
食事にありつけるんだ!と判断するわけです。
犬の知能は人間の3~4歳くらいといわれています。
言葉の意味を理解しているわけではないんですが
雰囲気や言葉の調子やトーンを
しっかり記憶しているんでしょう。
芸ができたり、指示通りに動けるのもこのためです。
犬は言葉を理解して、いわれたことをやる
というよりも、やったことを褒められたり
ごほうびのフードをもらえることを覚えていて
言葉の調子と「そのあとに起こるいいこと」
を結びつけて覚えているんですね。
また、人間も愛犬と過ごす時間が長くなると
自分の愛犬の鳴き方や表情から
何を訴えているかわかるようになってきますよね?
それと同じで、愛犬も大好きな飼い主さんの
様子や表情、時間、トーン、調子などなど
全てを総合的に判断して、経験から何を言っているのか予測できるようになる
ということです。
あなたが元気がなくて、泣いているときに
愛犬が心配そうに横でなぐさめてくれるのも
いつも元気でやさしい飼い主さんが
悲しそうな「表情」をしているということがわかるので
そばで心配してくれているんですね(^^)
また、犬は「物と名前」を結びつけて覚えることができます。
ですから、新聞紙を見てそれが「しんぶんし」
という名前であることを覚えるんですね。
単語はかなりの量を覚えられるといいます。
以前科学雑誌で、あるボーダーコリーが
200個くらいの名前を覚えていたという
実験に基づく発表があったんです(゜o゜;
もちろん個体差や訓練などによって
相当な違いはあると思いますが
多くの物の名前を覚える力はあるようです。
犬にたくさん語りかけることで
犬にとっても経験が増えるので
飼い主さんの言葉の調子を理解しやすくなります。
ですからガミガミ怒鳴っている飼い主を見て、犬は
「今日は機嫌悪いんだな。
大声出されると怖いからイヤだな・・」
って経験から思っているんです。
こんなことが多かったら、
愛犬との信頼関係を築くのは
難しいですよね(^_^;)
それでは、飼い主を嫌いな犬にしないためには
どうすればいいのかをご紹介していきましょう。
飼い主大好きな犬にする方法
犬に「コラ!!」と怒っても
犬にとってはあなたが何を教えたいのかわかりません。
してはいけないことを教えることが
しつけですから、何をすればいいか?を
ちゃんと教えないといけません。
そして、それができたらいっぱいほめる。
犬にかぎらず、動物は「楽しい」と感じたことを
何回も繰り返す習性があります。
褒めてもらったことが楽しいと思えば
それを何回もするようになるんですね。
こうしてしつけていくのが好ましいしつけ方法です。
もちろん一度ほめたからって
すぐ楽しいと思うわけではないでしょう。
同じことを繰り返し、
「これをやると褒められるんだ」
と犬が理解するまでやる必要があります。
しつけは根気のいることなんですね。
ですから、飼い主さんも言うことを聞かせよう
と思ってしつけをするのではなく、
「こうやって褒めればわかるかな?」
「これで伝わっているかな?」
とコミュニケーションを取っていく中で
信頼関係を築くことを大切にしてください。
怒るしつけではなく、ほめるしつけ
を心がけて、ワンちゃんと相思相愛の関係に
なってくださいね(^^♪
ただ、愛犬をしつけるとき
どうしても怒ることもあるでしょう。
今まで見てきたように、怒るなら
上手に怒らないと反抗的な犬になっちゃうかもしれません。
ほめるよりむずかしい怒り方ですが
実際どうやって怒ったらいいのでしょうか?
犬を反抗的にしない起こり方とは
愛犬をしつけている時、ほめるのと
同じくらい重要なのが怒ることです。
あなたは愛犬を怒る時
どうやって怒っていますか?
やってはいけないことをしてしまった時
それはいけないことだ!と教えるのに
「怒る」と思います。
あなたはそんなことはないと思いますが
中には、散歩に連れて行かないとか
食事を抜くなどの罰を与える人もいます。
まず最初に、このような罰は
絶対にあたえないでください。
もちろん体罰もダメ(乂・д・´)
だって、罰を与えても
なぜ罰を与えられているのか
犬は全く理解ができません。
このような間違えた怒り方をしていると
問題行動を悪化させるだけでなく
あなたと愛犬の信頼関係も壊れてしまいます。
飼い主に攻撃的になる子に
してしまうかもしれません。
無理に力でしつけようとすると
激しく反発して、あなたの言うことを
素直に聞けない子にしてしまうんですね(´・ω・`)
それでは愛犬が理解してくれる
良い怒り方とはどんなものなんでしょう?
怒る時のコマンドは1つ
愛犬がしてはいけないことをした時
怒る時のコマンドは1つに決めましょう。
犬はわたしたちの言葉のニュアンスや
単語の意味は覚えることができますが
言葉を理解しているわけではありません。
だから、なるべく短い単語で
いつも同じ言葉を使って怒るようにします。
そうすると、愛犬も理解できるんですね(^^♪
そして、その怒る時の声のトーンも
低く大きな声にしてください。
高い声で怒ると、怒られたと思わずに
かまってもらったと思ってしまうんです。
犬は怒るときに唸りますよね?
あのイメージで低い声でなるべく大きな声で
怒るコマンドを言うようにします。
それと同時に効果的なのが天罰方式です。
たとえば、「ダメ!」と言った時
誰かに床をドン!!と大きな音を
鳴らしてもらいます。
すると、「ダメ!」と言われると
大きな音がなって嫌な思いをする
と理解します。
これを繰り返していると、
「ダメ!」と言われただけで
その行動をやめるようになります。
ただ、天罰方式は効果が高い反面
絶対に天罰を起こしているところを見せてはいけない
という高いハードルがあるんですね。
天罰方式を行うときは
万全の準備をしてから行ってもらったほうが
効果を感じられると思います。
興奮している時も怒って平気?
犬は感情をストレートに出す動物です。
ですから、とても嬉しい時や
興奮していることもあります。
そうなると、わたしたちが何を言っても
通じないこともあるんですね。
このように、興奮している時は
怒らないで冷静にさせましょう。
どうやって冷静にさせるのか?
というと、相手をしないのが一番です。
まるで相手にしないで、
無視をしていると「あれ??」
と思って落ち着いてきます。
愛犬を怒る前に、今どんな状態か?
ということを見極めて、
興奮していない時に怒るようにしてください。
犬が今自分がしてしまった行動を
怒られたと理解したかどうかは
しぐさを見ればわかります。
「ダメ!」と言って愛犬を見た時
ワンちゃんの方から視線を外したり
体の動きを止めます。
あと、伏せやあくびをする
地面の臭いをかぐなども
怒られたことを理解したしぐさです。
わたしたちから見ると、
あくびやのんびりしているようにみえる伏せは
怒られたことがわかっているしぐさには見えないかもしれません(^_^;)
でも、これはカーミングシグナルで
相手の怒りや興奮を抑えよう
と思うときにするしぐさなんです。
怒っているあなたに対して
怒られていることを理解しているから
なだめようとしています。
ですから、このようなしぐさを見て
「なんてふてぶてしい態度なの!」
と怒りの炎を大きくすることのないようにしてくださいね(^_^;)
飼い主さんの誤解を防ぐためにも
カーミングシグナルについても解説しておきたいと思います。
カーミングシグナルの意味は?
私達が疲れている時や心に余裕が無い時など
つい怒ってしまうなんてこともあるかもしれません。
すると、犬は大あくび・・・
「あくびをするって!ちゃんと聞いてないの!?!」
なんて、怒りに変わってしまうような経験はありませんか?
これは犬にシカトされたり、なめられたりしている
わけではないんです!
この犬の行動を
カーミングシグナル
といいます。
カーミングシグナルはノルウェーのトゥーリッド・ルーガス
という人が発表した犬の行動心理学で、
落ち着くためのサインと言う意味です。
犬は恐怖や不安を感じた時
自分と相手の緊張をほぐそうとする行動をします。
たとえば、相手に敵意がないことを伝えたり
争い事を回避するためにする行動なんですね。
大あくびというのもカーミングシグナルの1つ。
ですから、先ほどの「叱られているのに大あくび」というのは、
相手や自分の気持ちを落ち着かせるための合図
という意味だったんです。
このカーミングシグナルはまだ研究途中にあるものなので
どんな時にどんな行動をするかということは
全てわかっているわけではありません。
ただ、犬がよくするカーミングシグナルの代表的なものを
ご紹介しておきますね♪
緊張を和らげるシグナル(カーミングシグナル)
- 自分の鼻をなめる
- 体をブルっと震わせる
- 目をそらす
- 体を丸めて小さくなる
- 二人(2頭)の間を横切る
- 急にどこかに行ってしまう
などが代表的なカーミングシグナルです。
群れで生活していたオオカミ時代を過ごしていたので
周囲の争い事を静めようとか、緊張をほぐそう
という気持ちが行動になってあらわれているんですね。
その犬の行動はなんの意味があるの?
犬は、恐怖や不安を感じた時に
相手や自分の気持を落ち着かせるための行動をする。
ということがわかりました(^^)
人間も長い時間多くの知らない人と一緒にいたり
なれない場所に長くいると緊張する事がありますよね(^_^;)
犬も社会性豊かな動物ですから
周囲をきちんと気にしているので
緊張や不安を感じてしまうんです。
犬のその行動がカーミングシグナルなのか
なんの意味もない行動なのかは
その犬の置かれている状況によって変わってきます。
例えば、大あくびを見てみると
確かにカーミングシグナルの1つでもありますが
運動した後の疲れている時や
寝不足をしている時もあくびをします。
その犬の行動がカーミングシグナルなのか
見極めるのは飼い主であるあなたということになるんですね。
カーミングシグナルは犬の気持ちを知る・犬語を知る上で
とても大切な合図ですから、普段から気をつけて
行動を見てあげてほしいと思います。
もし、カーミングシグナルと思う行動を見たら
なるべくその緊張や不安を取り除いてあげてくださいね(^^)