犬のストレスの原因は?ストレスサインから解消法まで全解明!

も私たち人間と同じようにストレスを感じます。

犬はどんなことにストレスを感じるのでしょうか?

ストレスを感じるとどんなサインを出すのでしょうか?

犬のストレスについて原因から解消法までドーンと全解明していきます!

rusubanhuan
「お留守番中・・・まだ帰ってこないのかなぁ・・・・」

犬のストレスとは?放っておいても良いの?

現代人はストレスに常にさらされていますが、
実は犬もストレスを感じる動物です。

人間も犬も同じで、
多少のストレスは適度の負荷になり、
成長を助けてくれるものなので問題ありませんが
強いストレスを受け続けていると、
心のバランスを崩してしまいます。

心のバランスはとても重要で、
多くの飼主さんが悩んでいる
吠える、噛むなどの問題行動に繋がったり
体調を崩したり病気になることもあります。

命にかかわる病気である
「がん(腫瘍)」になる原因として、
老化や紫外線、放射能、生活習慣などがありますが
ストレスもがんになる原因として挙げられているんですね。

犬がストレスを感じて心のバランスを崩し
心の問題を抱えてしまわないように、
犬とストレスの関係を見ていきたいと思います。

犬によってストレスの原因が違ってくる?

犬のストレスで気をつけなければいけないのは
飼い主であるあなたの接し方や
欲求を押し込める飼い方などがありますが、
そもそも愛犬の性格によっても感じるストレスが変わってくるということです。

他の犬だったらストレスに感じないことが
あなたの愛犬の場合はストレスに感じる可能性があるということです。

犬の性格によって感じるストレスは変わってくるんですね。

まずは犬の性格を見極めることが必要です。

大きく分けると、

臆病で繊細なタイプ

活発でエネルギッシュなタイプ

独立心を持っているタイプ

この3つに分けられます。

【臆病で繊細なタイプ】

おびえることが多く、知らない物や知らない人を怖がります。

外の世界に触れた経験が少なく、
他の犬や他人に対して必要以上に恐怖を感じてしまいます。

生後3か月くらいまでの子犬の社会化期に
あまり人や犬と接していなかった子に多いタイプです。

あらゆることに過敏に反応したり怯えやすい性格です。

【活発でエネルギッシュなタイプ】

普段から活発で、好奇心が旺盛で、人やほかの犬に興味津々です。

しかし、それゆえに
その犬が本来持っている欲求が満たせない
という問題が出てきます。

本当はもっと散歩がしたいのにできないとか
愛情欲求が強いのに一人の時間が多いなど、
本来の行動がとれないと感じることがストレスになるタイプです。

全般的、または一部的に旺盛な欲求を持つ性格です。

【独立心を持っているタイプ】

上二つに当てはまらなかった場合はこのタイプに分けられます。

特に怖がりでも強い欲求を持っているタイプでもなかったら
ストレス自体は比較的感じにくいといえますが
ストレスを全然感じないわけではありません。

このタイプはあなたとの主従関係が築けているか?
によって、大きく変わってきます。

家庭内に信頼して従えるリーダーがいないと
犬は心が安定しないので安心感を感じられません。

安心して飼主に頼れないことがストレスになるタイプです。


犬がストレスを感じたときに出すストレスサインの種類

犬は争いごとに巻き込まれたときや、
嫌なことをされてストレスを感じたときに
犬はストレスを受けているサインを出します。

  • 犬社会の独特のしぐさでストレスを伝える
  • 体調などの異変からストレスを伝える

この前者の犬社会の独特のしぐさというのは
「カーミングシグナル」と呼ばれているもので
本来は犬同士で使われる合図です。

犬の社会では、シグナルを出した相手を
それ以上攻撃しないという約束事があります。

これは相手をなだめるためのカーミングシグナルです。

そして、自分を落ち着かせるための
カーミングシグナルというものもあります。

犬が不安やストレスを感じている時に出す
カーミングシグナルからストレスサインを見つけることができます。

また私たちもそうですが、
ストレスを感じ続けると体調不良などの
身体的に影響が出ることがあります。

体調からもストレスサインを
見つけることができるので、
それぞれどんなサインを出すのか見ていきたいと思います。

カーミングシグナルで見つけるストレスサイン

犬がカーミングシグナルを見せたときに
すぐに気づいてあげられると、
犬が日々の生活で受けるストレスを減らすことができます。

カーミングシグナルの中には、
一見すると生理現象に見えるもの
もあるので見逃しがちですが、
犬のストレスを理解するうえでは大事なサインです。

カーミングシグナルを犬が見せたら、
ストレスを感じているということなので
叱っている場合はそれ以上叱らないとか、
環境を変えてあげるなどでストレスを取り除いてあげましょう。

相手をなだめるカーミングシグナル

<視線を逸らす>

目を合わせようとせず、横を向きます。
そして、しっぽを振っていません。

  • 相手が怒っているとき
  • ケンカを避けようとするとき

 

<舌を出して鼻を舐める>

舌で自分の鼻をペロッとなめます。

  • 緊張がピークに達したとき
  • 知らない人に囲まれたとき

 

<しっぽをゆっくり振る>

しっぽを立てて、ゆっくり左右に振ります。

  • 居心地の悪い環境に置かれたとき
  • 何かをやめさせようとするとき

 

<フセをする>

ぺたりと腹ばいになり、姿勢を低くします。

  • 興奮した相手をなだめようとするとき
  • ケンカを避けるとき

 

<突然地面ににおいをかぐ>

相手から顔をそらし、地面のにおいをかぎます。

  • 苦手な相手が通りかかったとき
  • ケンカを避けようとするとき

 

<のろのろ動く>

わざとゆっくり動きます。(遠回りすることもある)

  • 飼い主が興奮しているとき
  • 起こっている相手に呼ばれたとき

 

自分を落ち着かせるカーミングシグナル

<あくびをする>

大きくあくびをします。顔をそむけてすることもあります。

  • 緊張する場面に置かれたとき
  • 慣れない環境にいるとき

 

<背中を向けて座り込む>

ストレスの対象に対し、背中を向けて座ります。

  • 不安な気持ちになっているとき
  • いやなことをしつこく強要されたとき

 

<体をかく・なめる>

足で耳をかいたり、なめたりします。

  • 突然の物音などで驚いたとき
  • 窮地に陥ったとき

 

<じっと固まる>

身動きを止め、ずっとそのまま動かなくなる。

  • 知らない人やほかの犬に近づかれたとき
  • お手入れのとき

 

その他の行動からわかるストレスサイン

<前脚や体の一部だけを舐め続ける>

グルーミング以外にいつまでも前脚や体の一部をペロペロとなめ続けていたら、強い不安やストレスを感じている時です。

新しい家族が増えたときや、近くで工事が始まって大きな音がし続けているときなど環境が変わったときにしやすい行動です。

舐め続けることによって、毛が抜けて皮膚に炎症を起こし肉芽腫を作りやすくなってしまいます。

また通常は犬の舌はピンク色ですが、青紫色に変色していた場合などはかなり強いストレスを受けた時に怒る症状になります。

<しっぽを追いかける>

子犬の場合は、遊びでやることもありますが、成犬になって自分の尻尾を追いかけてグルグル回っていたら、強いストレスを感じている時です。

犬がしっぽを追いかけるのは、やりたくないことを強いられて生じたストレスを発散させる行為です。

しっぽが長い犬の場合、単に追いかけるだけでなく、自分の尻尾に噛みついて傷つけてしまったり、時にはかみちぎってしまうこともあるそうです。

<体を震わせる>

体が濡れているわけでもないのに体をぶるぶる震わせていたら嫌なことがあって緊張している状態です。

例えば散歩の途中で嫌な思いをしたほうに行こうとした場合、かたくなに嫌がる子もいますが、飼い主さんに怒られたくない子などは体を震わせてそちらに行くことが怖いとか嫌だという気持ちを表しています。

また、体のお手入れをするときに、犬にとって嫌なことをされると体をぶるぶると震わせるときがあります。

お手入れなので仕方がない場合もあると思うので、そんな時は優しくなでながら「よく頑張ったね」などと褒めてあげてください。

<しっぽを下げ後ろ足の間に入れる>

恐怖や不安で怯えています。体を低くして、背骨を丸めていることも。

追い詰められている状態なので、こんな姿を見せたら、これ以上犬に恐怖感を与えないようにしましょう。

小型犬や臆病な犬など、戦うのが苦手なタイプほど個のしぐさを見せます。

<耳が後ろに下がる>

耳が後ろに倒れていて、左右につき出し気味な時は、「なんかあやしい」「怖いな」と考えています。

何かをさせようとしたときにこのしぐさを見せたら、その行為を拒んでいると思ってください。

さらに歯を見せたり、鼻にしわが寄り始めた場合は恐怖のレベルが上がっているので、無理強いすると攻撃行動に出る可能性が高くなります。

<前足をあげて上下に動かす>

例えば飼い主以外の人にリードを持たれたときなどにこのしぐさを見せたら、お手をしていると勘違いする場合もありますが、犬は緊張をしている状態です。

攻撃するつもりはありませんが、知らない人に対してとても緊張していることを表しています。

この状態で、もし首も上下に速く動かしているときは、恐怖心を表しているのでその恐怖を取り除いてあげるようにしてください。

<よく吠える>

飼い主が出かけるそぶりを見せると激しく吠えたり、人やほかの犬に向かって吠えたりします(攻撃的になる)。

お散歩中などに他の犬に対して吠えるのは、社会性があまりなく、どう対応すればいいのかわからないで緊張して吠えています。

また他の犬に攻撃されて痛い思いをした経験があると、それがトラウマになって恐怖心を持ち吠えることがあります。

この時、飼い主が「やめなさい!」と叱ってしまうと、不安と恐怖が増して強いストレスになります。

<落ち着きがなくなる>

落ち着きなくウロウロ歩き回っていたり、オドオドした態度を見せる時は何らかの恐怖を感じている時です。

例えば、耳を引っ張られたり痛い思いをさせられた相手がいたり、子供に突然覆い被さられて驚いた場合など、恐怖を感じる相手が近くにいる時にストレスで落ち着きがなくなります。

そういう相手に無理に近寄らせようとすると、恐怖心が増すのでストレスになります。

体調からわかるストレスサイン

<下痢や嘔吐がある>

病気でもないのに吐いたり、飼い主が留守中に吐いていたら、ストレスを感じているサインかもしれません
。※犬の留守番については後ほど詳しくご紹介します。

人間同様、犬もストレスを感じると消化器の働きが悪くなり、免疫力も下がります。

犬の嘔吐は病気の可能性もあるので、一概にストレスで片づけてはいけませんが(詳しくは犬の嘔吐をご覧ください)長い間ストレスにさらされているときなどに、下痢や嘔吐の症状が出るということは覚えておいてください。

<家の中にマーキングをする>

散歩のときなどに押す犬がするマーキングですが、突然室内でマーキングを始めた場合は不安の気持ちになっている可能性が高いです。

例えば引越しや家族が増えたなど環境が変化すると不安になるため室内にマーキングをすることがあります。

不安が原因で室内にマーキングをしている場合、叱ることでさらに悪化する場合があるので、飼い主は無言で掃除をするようにしてください。

<舌を出してハァハァと息をする>

犬は舌を出してハアハアあえぐことで下から水分を蒸発させて体温を下げようとしています。

舌で体温調節をしているわけですが、興奮したり緊張したり不安になっているときも同じようにはあはあすることがあります。

これはストレスを感じることで自律神経のバランスが崩れ、体温調節がうまくいかなくなっているからです。

このような時は、ハアハアするだけじゃなくて唯一汗をかける足の裏に汗をかいている場合もあります。

室内で特に暑い状態じゃないのにハアハアしていたり足の裏に汗をかいている場合は、病気の他ストレスも疑いましょう。

<フケが出たり毛が抜ける>

換毛期でもないのに毛が抜けていたり、フケが出ている時はストレスを感じていることが原因の可能性もあります。

気がつかない間に、前足や体を舐め続けていると脱毛しますし、犬が興奮するとフケが増えます。

犬は興奮すると、立毛筋が刺激されて毛が逆立ちますが、その際体毛の奥に隠れていたフケが持ちあげられるために起きます。

もちろんアレルギーや皮膚炎などの皮膚の病気も考えられますが、犬のフケは急激にストレスや恐怖に襲われたときにも出るということを頭に入れておいてください。

<食べる量が減る>

病気でもないのに、ご飯をあまり食べなくなったり、残すことが増えた場合は、ストレスによって消化器官にダメージを受けていたり、ストレスにさらされていて食欲がないなどが考えられます。

私たち人間も怖い時や緊張しているときに食欲が落ちると思いますが、犬も同じことです。

特に環境が変わるなどの長期間ストレスにさらされ続けている場合などに食欲が落ちることがあります。

犬はどんなことにストレスを感じるの?具体的な行動とは?

犬がストレスを感じた時に出す
ストレスサインがわかりましたが、
そもそもどんなことに犬はストレスを感じるのでしょうか?

犬がストレスを感じる原因には、
外的な要因と内的な要因があります。

外的な要因(原因)としては体の病気があります。

内的な要因として心の問題があります。

犬のストレスサインに似ている症状がある外的要因(原因)とは?

犬がストレスを感じる原因を探るとき、
まず私たちは外的要因である体の病気を疑いましょう。

ストレスサインにつながる主な病気としては

泌尿器の病気(粗相や頻尿など排泄にかかわる)

皮膚の病気(体をなめ続けるなど)

寄生虫やウイルス(体をなめたり攻撃的になるなど)

骨折などの整形外科的な病気(震える、吠えるなど)

感染症や脳の病気(ぐるぐる回る、行動を繰り返すなど)

このような病気の可能性がありますので
まずは病気を疑ってあげてください。

犬がストレスを感じる内的な原因とは?

犬は飼い主との関係や飼い方によってストレスを感じます。

心理的にかかるストレスと身体的にかかるストレスを見ていきましょう。

犬の心理的ストレス

【家族が不仲・飼い主さんが不機嫌】

犬は群れで生活していたため、仲間と協力し合って生きてきたので、仲間内での争いを避けようとする性質があります。

家族同士がけんかしていたり、飼い主さんが不機嫌でいることは犬にとって緊張状態のように見えてしまいます。

犬は平和主義なので、家族が言い争いをしていたり、飼い主さんが不機嫌な状態になると、空気を読んで緊張してしまうことが多いです。

【よく怒鳴られる】

しつけもそうですが、ただ感情的に怒鳴られても犬はその原因がわかりません。

そして犬は人の感情を読むため、飼い主が険しい顔をして怒鳴り散らしていることは不安になり緊張してしまいます。

あまり頻繁に怒鳴っていると、オドオドした態度で生活をするようになります。

【気分によって飼い主の態度が変わる】

しつけに関して一貫した行動をとらないと犬は困惑してしまいます。

そして、犬にしたら現行犯以外で過去にやったことを怒られても理解はできません。

飼い主の態度に納得できなくなると飼い主を自分のリーダーと認められなくなるため、犬の心が不安定になり、安心して頼れないという不安状態に陥ることになります。

【人に絡まれる】

子供にしつこくされたり、酔っ払いなどにしつこく絡まれるとストレスを感じます。

子供や酔っ払いは力の加減がわからなかったり、気分が不安定な部分があるため、一貫した行動ができないことが多々あります。

痛い思いをしたり、嫌なところを触られまくるなどされると、特に恐怖感を覚えてしまいます。

【環境が変化する】

引っ越しや家族が増えるなど、周りの環境が変わることは、犬にとって大きなストレスになります。

今までトイレでできていたのに、急に粗相することが増えたりしたら、環境の変化に慣れられずに困惑している状態かもしれません。

環境が変化してしまった時は、私達が大きな気持ちで接して少しでも早く不安を解消できるように心を配ってあげましょう。

【来客がある】

知らない人に会う、なわばりに入られるなど来客に対してとても不安感を抱く子がいます。

臆病な性格の子や、元々社交的ではない犬種、また子犬の社会化期の時に十分に犬社会を学べなかった子など、社交的な性格ではない子が不安感を感じてしまいがちです。

十分に落ち着けるハウスに入れておいてあげるなど、安心できる環境を用意してあげると良いです。

【無理にほかの犬に近づけさせる】

臆病な性格の子にほかの犬と会うことを強要したり相性の悪い犬に会わされるということは、かなりの緊張状態になります。

怖くて威嚇するように吠えるなど防御しようとしますが、その吠えることも禁じられてしまうと恐怖心や緊張が増幅されてしまいます。

極度の緊張状態に陥ってしまうので、無理強いはやめましょう。

【苦手なものをさせられる】

怖いものや苦手だと思っているものを無理にさせようとするとストレスを感じます。

お風呂が嫌いな子だからといってお風呂に入れないわけにもいかないですが、攻めて頑張ってお風呂に入った後は、優しくなでながら褒めるなどして不安感を解消してあげてください。

犬の身体的なストレス

【手入れ不足】

犬の体は清潔に保ってあげないと皮膚炎を起こしやすくなりますし、体がかゆくなることで不快感を感じます。
定期的にグルーミングをして、歯を磨いて、お風呂に入れるなど清潔に保ってあげましょう。

【発情しているのに交尾できない】

性ホルモンが分泌され、強烈な欲求があるのに交尾ができないことは犬にとって非常に辛いことです。

発情しているメスの匂いを嗅ぐと性格が一変するオスもいて、繁殖行動のことだけしか考えられなくなる子もいます。

【マズルをつかまれる】

マズルをつかまれて怒られるとストレスを感じます。

マズルというのは犬の鼻から口にかけての部分で、基本的に犬はこの部分を触られることを嫌がります。

マズルコントロールという主従関係を作るためのしつけ方法がありますが、間違えたやり方をしていたり、犬との信頼関係がないうちからマズルをつかむと、人間の手に対して嫌悪感を抱くなど逆効果になる場合があります。

【運動量が不適切】

運動量の多い犬種やエネルギッシュな子に歩く散歩だけだったり、逆に運動量が多すぎる場合に犬は生まれ持っている運動欲求が適切に満たされないのでストレスに感じます。

また、運動量以外では、散歩をしたくないのに無理やり散歩に連れていかれたり、怖い体験をするなど行きたくないルートの散歩に連れていかれることも気持ちを制御される行動になります。

適切な運動量を見極めたり、嫌がる散歩ルートを変えてあげたり、「大丈夫だよ」と声をかけて安心させてあげてください。

ストレスを放っておくと起こる影響とは?

犬が強いストレスや長期に及ぶストレスを感じると
最初にご紹介したようにがん(腫瘍)などの
恐ろしい病気になるリスクを高めることはもちろん
心の病気にもかかりやすくなってしまいます。

心の病気というのは攻撃的だったり
異常な「問題行動」に発展しやすいんですね。

この問題行動というのは、
ヴォイスとマーダーによって、
飼い主が容認できない行動、
動物自身に有害な行動と定義されています。

代表的な問題行動としては、
噛み癖や無駄吠え、粗相ヤマーキング
唸ったりケンカをしやすいなどがあります。

犬は怯えを感じると
本能から激しく吠えることで相手を威嚇します。

ですので怯えやすい子は、
本来吠える必要のない相手にまで吠えてしまいます。

行動の裏に怯えや欲求不満があり
心のバランスが崩れて、
行動を制御できなくなってしまうのです。

私たち人間もストレスにさらされると
自律神経のバランスが乱れて体調が悪くなったり
重症になると自律神経失調症になってしまいますが
実は犬も自律神経があり、
バランスを保つことで体調を管理しています。

ですから、犬もストレスを受け続けることで
自律神経のバランスが乱れてしまい、
食欲低下や脱毛、嘔吐や下痢といった症状が現れる場合があります。

体調面から言っても、心の面から見ても
犬が感じているストレスを放っておくのはよくないことが分かりますね。

犬のストレス解消法は?私達がしてあげるべき注意点

犬には様々な原因から
ストレスを感じてしまうことが分かりました。

性格にもよりますし、運動量や社交性などは
そもそも持っている犬種による特性も影響する場合があります。

犬のストレスサインは、
私たちから見てはっきりとわかるものばかりではありません。

常に我が子を注意深く観察して、
現時点の状況と照らし合わせながら、
どんなことがストレスになりやすいかを
知る努力をしておくことも大変重要です。

その時のポイントとして

安心して飼主に頼れているか?

知らないものを怖がっていないか?

本来持っている欲求や行動を見たせているか?

という点に注目して、観察してあげてください。

それでは、犬のストレスを病気や
問題行動に発展させないために、
私たち飼い主が具体的にしてあげられることを見ていきましょう。

まずはストレスチェックリストで
ストレスがかかっているかチェックしながら
解消法を見ていきましょう。

犬のストレスチェックリスト~安心して飼い主に頼れているか?

愛犬に体調不良やケガ、病気の心配は?

適切なしつけを行っているか?

清潔な環境で適切な食事の量か?

飼い主に頼れるためのストレス解消法

【病気やケガに対して】

愛犬の健康管理をするのは飼い主の務めです。

  • 病気になっていないか?
  • 体をかゆがっていないか?
  • どこか怪我をしていないか?
  • 痛がったり元気がなかったりはしていないか?

など、毎日体や体調のチェックをして、異変をいち早く見つけてあげられるようにしましょう。

異変を見つけたとき、早く動物病院に連れて行くことが大切ですが、どうしても費用面で負担になってしまいますし、少しの異変だったら様子を見ようとしてしまうかもしれません。

もちろん病気など、早期発見が治癒にも影響が出るものですし、かかりつけの獣医さんと意思疎通をはかっておくことも大切です。

せめて費用的な負担を減らして気兼ねなく動物病院にかかれるよう、ペット保険の加入はしておいた方が、良いように感じます。

安心ペット保険と元気ナンバーわんは月々の掛け金も安くて、保障内容が充実していると、愛犬家の間で評判の良いペット保険です。

公式サイトでは、具体的にいくらの掛け金になるかシミュレーションできますし、そのまま資料請求ができるので、一度保証内容などを資料請求して検討してみてください。

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【適切なしつけについて】

しつけに対しては一貫した態度をとらないと、犬から信頼を得ることができません。

家族がいる場合は、家族全員で怒るときの言葉や態度、できたときは褒めるなど、しつけに関して話し合い統一させておくことがベストです。

またかわいいからといって甘やかせていたり、うなって要求されたときに言うことを聞いてしまったりすると、あなたをリーダーとして信頼できなくなります。

しつけは犬が人間社会で生きていくために必要なことを教えることです。怒鳴ったり叱ったりと、怒ることではありません。

教えたことがうまくできたときに褒めてあげることで、犬の中の仕事をしたいという欲求を満たすことができるので、褒めながらしつけをしていきましょう。

【環境について】

犬は本来綺麗好きですので、清潔な飼育環境を心がけてください。

あなたの愛犬は、今の食事に満足していますか?ずーっと同じフードをあげ続けているということはありませんか?

犬の食物アレルギーでもご紹介しましたが、同じフードをあげ続けていると食物アレルギーになるリスクを高めることが分かっています。

また、品質の悪いフードには、体に悪い添加物も大量に含まれていることが多く、添加物が体内に蓄積することで情緒が不安定になってしまう子もいるようです。

高品質で、体の健康にも心の健康にも良いフードに変えてみることも考えてみてください。

獣医師も推奨している高品質なフードとしては、モグワンドッグフードとアランズナチュラルドッグフードの二つはおすすめできるドッグフードです。

愛犬が健やかに過ごすために必要なオメガ3脂肪酸などが配合されていて、アレルギー対策も取られており、犬がとても消化しにくい穀類を使っていないグルテンフリーのドッグフードです。

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犬のストレスチェックリスト~知らないものを怖がっていないか?

子犬の頃の社会化期は十分だったか?

怖がって吠えたときに叱っていないか?

無理強いをしていないか?

知らないものを怖がることへのストレス解消法

【社会化期について】

生後三か月くらいまでの社会化期に色々な経験が不足していると臆病で繊細な性格になることが多いです。

まずは愛犬がどんな性格なのかをしっかり把握して、散歩中や来客時に不安になったり恐怖心を強くしないように気をつけて、安心して生活できるように心がけてください。

【怖がった時に叱るについて】

私達には聞こえない音や感じられない匂いもあります。

それらが犬にとっては不快であり、恐怖を感じることがあるので、吠えたり行動で嫌だということを伝えてきています。

怖いものがあるうえに、飼い主に叱られるとそれがいっそう恐怖心をあおることになるので、叱る前に怖い環境なのかを観察し、怖い環境から離してあげることも考えてみましょう。

【無理強いについて】

怖いものや苦手なものがある犬に、それらを無理に慣らそうとして無理強いすると、よけいに恐怖心を抱く可能性があります。

強制したり、必要以上に刺激を与えると、不安や緊張、恐怖などが大きくなるので、無理強いをしないで長い目で見てゆっくり慣れさせてあげるようにしてください。

犬のストレスチェックリスト~欲求や行動を見たせているか?

運動量は適切か?

スキンシップをとれているか?

環境は変わっていないか?

欲求や行動を満たすためのストレス解消法

【運動量は適切かについて】

本サイトでもご紹介している犬種別の必要運動量をまずは目安にしていただいて、愛犬の年齢や性格を考え、今の運動量で十分か過剰かを見直してみてください。

中型犬や大型犬で、牧羊犬や狩猟犬だった場合は、多目の運動量が無いと欲求を満たせない場合もあります。

小型犬でも、室内での遊びで十分な運動量の子と、お外にお散歩に行かないと満足できない子もいます。

大切なのはあなたの子にとって欲求が満たされているか?ということです。

【スキンシップについて】

愛情欲求が強い子に対して、一緒に遊ぶ時間が少なかったり十分なスキンシップがとれていないと本能が求める行動がとれずに十分満たされません。

愛情欲求の強さは個々に差がありますが、基本的に犬は飼い主とスキンシップをとることを望んでいる場合が多いです。

犬が喜ぶ部分をなでてあげたり、話しかけたり、一緒に遊ぶ時間を大切にするなど、十分にスキンシップをとることで犬はストレス解消することができます。

【環境が変わることについて】

引越しした、赤ちゃんが増えた、ペットが増えた、工事が始まったなど、愛犬を取り巻く環境が変化してしまった場合は、それだけでストレスになっています。

その上で、粗相をしたりマーキングをしたりされると、あなたもイライラしてしまうかもしれません。

しかし、環境が変わったという明らかな原因がわかっているので、できるだけ叱らないで対応してあげたり、愛犬が安心して過ごせるハウスを用意するなど、できるだけ不安感を取り除いてあげてください。

遊びでストレスを解消する方法

犬には色々な欲求がありますが、探索欲求や追跡欲求などもあります。

物を隠して持ってきてもらう遊びや、取ってきてもらう遊びなどを取り入れることでそれらの欲求が満たされストレスが解消できます。

他には、かじる欲求と嗅ぐ欲求を満たすために、おもちゃを与えるのもストレス解消に効果的です。

ガムなどのおもちゃの他、素材を変えたり、犬用の知育玩具を与えてあげるなど、数種類のおもちゃを用意して飽きないよう遊んであげてみてください。

こちらの検索窓に「犬 噛む おもちゃ」とか「犬 知育玩具」と入れて検索してもらうと、楽天市場にあるおもちゃを、一気にたくさん見ることができますのでご活用ください。

犬はお留守番が強いストレスになる

ストレスを貯める原因の中で多いのが
お留守番ストレスです。

群れで生活してきた犬にとって、信頼できる
仲間や家族、飼い主さんと過ごしている時が
安心できる幸せな時間です。

でも、飼い主さんもどうしても一人で外出する
ということもあると思います。

そんな時、犬を1人でお留守番させないといけません。

仕方ないことなんですが、
1人で放置されるということは強いストレスになってしまいます。

このように、飼い主さんが外出し
犬が一人で留守番をしている状況に置かれた時
それを大変不安に感じてしまうことを「分離不安」といいます。

分離不安が強い場合には獣医師による治療を
受けた方がいい場合もあります。

あなたが外出する時、愛犬がそわそわしたり
絡みついてきたりなど、分離不安が疑われる
行動を取るようになったら早めに獣医師に相談してみてください。

留守番によるストレスは、犬種によっても違います。

例えば、狆(チン)やコーギーなどは
比較的長時間一人で留守番させても大丈夫
という犬種です。

ちょっと意外かもしれませんが「チワワ」も
成犬になれば1人でお留守番するのが
比較的大丈夫な犬種になります(^^)

もちろん個体の性格がありますから
全てとはいいませんが
比較的大丈夫な犬種だと言われています。

当サイトでは、犬種別のご紹介で
その犬種の性格もご紹介しているので
参考にしてみてください♪

さて、一人ぼっちのお留守番が犬にとって
大きなストレスになることがわかりました。

そのストレスを少しでも取り除いてあげるような
解消法をご紹介したいと思います。

お留守番ストレス解消法

愛犬を1人でお留守番させるストレスの
解消法をご紹介します。

これは、あなたの愛犬に

「出かけても必ず帰ってくる」

という信頼感を犬に与えるようにしていきます。

あなたの愛犬に対して、

留守にすることはあるけど必ず帰ってくるから
特別なことじゃないんだよ。

ということを教えてあげて、
不安な気持ちにさせないようにしていきます。

具体的には、

外出する前の30分と帰宅後の30分を
できるだけ何気ない感じで過ごして出かけてください。

また、時には

玄関から出る格好をしてすぐに戻る

という行動もしてみてください。

外出から帰った時は愛犬もあなたに会えて
嬉しくて興奮して飛びついてくるかもしれませんが
それにはあまり相手にしないで着替えや片付けをします。

落ち着いてきた頃を見計らって、
愛犬をゆっくり可愛がり一緒に遊んであげてください。

このようにすることで、飼い主さんは出かけても
必ず帰ってくるんだ!と愛犬に思わせ
外出するのは特別なことじゃないんだ!
と理解させてあげます。

とは言え、やはりとても寂しがりやな性格だったり
甘えん坊の犬種や、留守番を嫌がる犬種もありますので
留守をしがちな人は、留守番が大丈夫な犬種
を選ぶということも大切なことなのかもしれません。

犬のストレスは私たち人間と同じように、
心を不安定にし、体調に影響が出て、
悪化すると問題行動を起こすようになってしまいます。

ぜひ、早めにケアをしながら、
犬のストレスをためないように心を配ってあげたいですね(^^)♪

 

2 COMMENTS

坂本幸恵

柴犬6歳ですが、
週に2回も朝おなかがキュルキュルします。フードなど食べ物を変えたりしましたが、
変わりません。ストレスでしょうか??
獣医さんに便も調べてもらい、相談しましたが、原因がわかりません。何かアドバイスいただけますか?

返信する
yabuki1

はじめまして
コメントいただいてありがとうございます(^^)

週2回もお腹がゆるいのでは心配になりますね(´・ω・`)

まず獣医さんに便を調べてもらったということですから
病気の心配はなさそうで良かったです(^^)
獣医さんから注意もあったと思いますが、
一応、便がゆるいときは血液が混じっていないか?
黒っぽくなっていないか?生臭かったり酸っぱいにおいがしないか?
のチェックをすることと、発熱や嘔吐などの症状が出ていないかを
注意深く見ていてあげてください。

確かに重要な病気ではない場合でも下痢の症状が起こることはよくあります。

・食べ過ぎや食べ物が合わなかった
・引っ越しや気候の変化
・家の近くで大きな音がする工事が始まったなどの周りの環境の変化

などでもストレスを感じて下痢になることがあります。
フードなどを見直していらっしゃるようなので
食べ物に関するストレスではなさそうですね。(牛乳はあげてませんよね?)

こちらにコメントをいただいているということは
お留守番をしていることが多いということかもしれません。。。

お留守番をしている環境がどのような感じかわかりませんので
はっきりと原因と言えないのが申し訳ないんですが、
お留守番をさせるときは、与えっぱなしでも安全なおもちゃ(ガムなど)で
遊べる環境を作ってあげておくのも一つの方法です。

また、ワンコさんの性格にもよりますが
部屋の中を放し飼いにしてお留守番をさせておくと
守らないといけないテリトリーが多くて
かえってストレスを感じるという子もいます。
ハウスやケージの中だけだと狭くてかわいそうと思いがちですが
そのほうが守らないといけない範囲が狭くて安心する場合もあります。

柴犬は犬種の性格的な特徴で見ると
主人に従順で忠実、献身的な性格をしています。
また、警戒心が強いですから
外が常に見える環境や玄関近くでお留守番をすると
落ち着けないのでストレスになる恐れもあります。
お留守番をする場合は落ち着ける環境にしてあげると
ストレスが少なくなるかもしれません。

下痢を起こしている場合に原因として考えられるのは、やはりストレスです。
何にストレスを感じているのかを見極めるのが大切だと思います。

このコメントを拝見すると、あなたのワンコさんへの愛情が
とても感じられます(^^)
少しでも早く健康な便に戻られるといいですね。。。

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