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犬が顔を舐めるのはなぜ?舐めるしぐさの裏に隠された気持ちと注意点


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が顔を舐めるのにはどんな理由があるんでしょうか?

今回は犬が人間の顔や犬の顔をペロペロ舐めている時の気持ちをご紹介します。

犬に顔を舐められることは、私たちに正しい知識がないと怖いことになる恐れもあります。

愛犬の気持ちを理解しつつ、顔を舐めるのをやめさせる方法も合わせてみていきましょう。

kaoname

 

犬が顔を舐める理由は?

犬が飼い主さんの顔を
ペロペロ舐めるしぐさには
いくつかの理由があります。

これは犬の祖先である
オオカミ時代からの習性の名残から
きていて、大きく分けると2つの理由があります。

それが

オオカミ流の挨拶

お母さんへ食べ物をねだる

この行動が元になっていると考えられているんですね(^^)

またこの2つから枝分かれもしています。

オオカミ流の挨拶から

  • 服従の気持ち
  • 親愛の気持ち

食べ物をねだるから

  • 餌が欲しいというアピール
  • 母親とみなして甘えている

というふうに考えられています。

またこれは現代の犬の行動から

  • 不安からくる心の病気
  • 相手を落ち着かせるカーミングシグナル

という場合もあります。

それでは一つづつ詳しく見ていきましょう。

オオカミ流の挨拶

オオカミは強いリーダーの元
群れを作って暮らしてきました。

群れのリーダーは絶対的な存在で
このリーダーに対して服従と親愛の
気持ちを表す時、相手の口元を舐めていたそうです。

この行動が元になって
犬が飼い主の顔や口元を舐めるのは
相手を自分よりも上位とみなして
「あなたに従います」と服従しているときや
「あなたが大好きです」と親愛の気持ちを表しています。

 

あと、あなたが外出して帰ってきた時など
激しく舐めることがありますよね?

「大好きなあなたにまた会えて嬉しい」
という気持ちを表現しています♪

犬は一人で長い時間過ごすと
ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。

それが再会できるとオキシトシンという
「信頼ホルモン」が分泌されるので
ストレスホルモンを打ち消すことができます。

これによって、犬は信頼しているリーダーに
再会するとそれだけで喜びを感じる
ということが外国の研究からわかっているそうです。

食べ物をねだる

犬の祖先であるオオカミ時代…

オオカミの子供は、母親の口元を舐めて
食べた獲物を吐き出してもらいそれを食べていました。

オオカミ時代はお母さんから食事をもらうために
母親の口元を舐めていたんですね。

この習性の名残から、
子犬は母犬の口元を舐めて
「お腹がすいた!」「食べ物をちょうだい」
とアピールをします。

また、本当に餌が欲しい場合でなくても
あなたに甘えている時も口元を舐めます。

これはあなたが母と同じような
安心できる存在だから甘えたい
という気持ちの表れでもあります。

不安からくる心の病気

犬のストレス犬が足を舐める理由
などでもご紹介しましたが、
犬はストレスを感じたときに
同じ行動を繰り返すことで
脳内麻薬のようなものを分泌させ
ストレスから自分を守っています。

これを強迫性異常症とか分離不安といいます。

これは犬の心の病気の1つで
飼い主と触れ合いたいという欲求を
十分に満足することができない時や、
逆に犬とべったりの生活から
犬が飼い主と離れることに
極度の不安や恐怖を感じるところから起きます。

これは両方とも、
飼い主のリーダーシップへの不信感
からきていると言われています。

犬の気持ちを理解して行動し
強く毅然としたリーダーに対しては
一番安心感を感じるものですが
それが感じられないことに対する
欲求不満や不安などから
こういった心の病気になることがあります。

相手を落ち着かせるカーミングシグナル

 

犬社会ではなるべく争いを避けるため
相手をなだめるためにボディランゲージをします。

これをカーミングシグナルと言いますが
本来犬同士で行う合図を
私たちに対しても行ってきます。

大きな声で怒っているときや
ケンカをしているときなどに
「落ち着いてほしい」という気持ちで
相手の顔を舐めることがあります。

もしあなたが愛犬に怒っているとき
顔を舐められたら、
「そんなに怒らないで(>_<)」
と思っている意思表示なので
怒るのをやめてあげてください。

犬が犬の顔を舐める理由は?

犬が人の顔を舐める理由としては
親愛の気持ちや甘えの表現だったり
ストレスやカーミングシグナルのように
相手や自分をなだめているという理由がありました。

ちなみに、その他では
飼い主さんが食事をした後
口の周りに塩味や美味しい匂いが
ついているときも喜んで舐め回します(笑)

犬が顔を舐めている時には

  • リラックスしているときか?
  • 何かに緊張しているときか?

このどちらかを見極める必要があります。

リラックスしているときならいいですが
何かに緊張しているときだったら
なるべく早くその原因を取り除き
多くのストレスをかけないようにしてあげましょう。

これとは別に、犬が犬の顔を舐めている時もあります。

お散歩中などに会った犬に対して
顔を舐めている時はその犬よりも
自分の方が弱いことを認める行動です。

特徴として

  • 耳が下がっている
  • しっぽが下がっている
  • 片足を上げている
  • 相手のマズルを舐める(軽く押す)

などのしぐさをしてをしているときは、
「服従します。攻撃しないでください」
ということを示しています。

これはオオカミ時代の挨拶と同じしぐさです。

犬は平和主義なので、こうやって服従し
無駄な争いをしないようにしているんですね。

さて、犬好きとしたら犬に顔を舐められると
嬉しいと思う人が多いかと思いますが…

ちょっと注意が必要なことがあるんです。

人畜共通感染症について

実は多くの感染症が人と動物の両方に共通してみられます。

これを人畜共通感染症、ズーノーシス
動物由来感染症と呼ばれています。

日本は島国のため感染症に対し
比較的対策がとりやすい国でした。

しかし、近年は世界中から
多くの動物や畜産物が輸入されており
新しい感染症が侵入したり
侵入経路が多様化するなどの問題があります。

こうしたことから、定められたワクチンは
正しい間隔で摂取したり
動物に異常があればすぐ病院へ
連れて行くなどのルールを厳守する必要があります。

感染症や寄生虫症の中で

  • 狂犬病
  • レプトスピラ症
  • 細菌性腸炎
  • SFTS
  • 回虫症
  • 鞭虫症(べんちゅうしょう)
  • 鉤虫症(こうちゅうしょう)

などは共通感染症として知っておくべきものです。

またパスツレラ菌やコクシエラ菌
といった細菌も共通感染症です。

どういう病気で、人にうつったときの症状を
簡単に見ておきたいと思います。

【狂犬病】

発病すると100%死に至る病気です。
狂犬病の犬にかまれることで人に感染しますが、頭痛、腹痛、幻覚や痙攣、水を怖がる恐水などが見られます。噛まれてから通常1~3か月で発症します。

【レプトスピラ症】

レプトスピラという細菌に感染して消化管や内臓に障害を与えます。
細菌が付着した食べ物を食べることで経口感染しますが、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐、出血、黄疸などの症状があらわれます。場合によっては腎不全になることもあります。

【細菌性腸炎】

細菌に感染し腸に炎症が起こる病気です。
犬の便や尿に含まれていた細菌が手などに付着し、その手で食べ物を食べるなどして口から入り感染します。激しい腹痛や発熱、嘔吐、下痢などの症状が見られます。

【SFTS(重症熱性血小板減少症候群)】

発見されて新しいウイルスで、2009年に中国で多発し発見された病気です。
病原体のSFTSVがマダニによって媒介され、発熱、下痢や嘔吐のほかに血液を固まらせる血小板が減少し、致死率も高めです。動物は感染しても発症することはありませんが、人は上記のような症状を発症させるという人に厄介な病気です。北海道から九州までの広い範囲でウイルスが存在していることが判明しているので、媒介となるマダニの駆除が予防として重要です。

【回虫症】

消化管に寄生する最もよく見られる寄生虫です。
人間に寄生すると肝臓が腫れたり、発熱や咳などの症状があらわれます。

【鞭虫症(べんちゅうしょう)】

主に盲腸や結腸に寄生する寄生虫です。
寄生している数が少ないうちは、腹痛や下痢が起こるのが一般的ですが、数が増えると症状もひどくなり、体重の減少や貧血などが見られるようになります。

【鉤虫症(こうちゅうしょう)】

腸壁に噛みついて吸血する寄生虫です。
人間が感染研の面に接触すると、便中の卵が皮膚を通して体内に入っていきます。ふ化した幼虫が皮膚の舌で動き回って皮膚炎などを起こします。

 

実は…
フィラリア症も蚊を媒介して
人間に寄生することもあります。

しかし人間は免疫によって守られるので
あまり問題にはなりませんが、
まれに咳や発熱、皮膚の下にこぶを作るなどがあります。

健康な成人であれば感染しても
大した健康被害がないものもありますが
多くは発熱や嘔吐下痢などの症状があり
重症化するとさらに他の症状も現れます。

もし、子供(特に赤ちゃん)や高齢者
妊婦さんなど免疫力が低い状態の人は
感染するとさらに重症化する恐れがあります。

こういった人畜共通感染症の感染源として
犬の便や尿があげられます。

感染症の有無にかかわらず
犬の排せつ物を扱うときは手袋をして
直接触れないように注意してください。
※犬が下痢をしているときは感染症が疑えるので特に注意!

特に病気の犬に触った場合は
手を洗って消毒を行うなど予防を心がけてください。


犬が顔を舐めるのをやめさせる方法

犬が顔を舐める時の気持ちはわかりましたが
「あまりペロペロ顔中を舐めるのは…」
「お客さんの顔を舐めるのをやめさせたい」
などなど、顔を舐めることをやめさせたい
と思うこともあります。

もちろん大好き!!という親愛のしるし
ですから嬉しいですが
女性などせっかくのお化粧が
台無しになってしまうこともありますし
逆に化粧品などを舐めさせたくないということもあるでしょう。

犬が人の顔を舐めている時は
犬が興奮していることが多いので
まず落ち着かせていきます。

「人の顔を舐めてもおもしろくない」
「落ち着いていたほうが褒められる」

ということを教えていきます(^^)

犬が興奮して顔を舐めそうになったら
まず舐められないように立ちあがります。

そして、それでも興奮している場合は
その場から「スッ」と立ち去ってください。

犬の興奮がおさまるまで
少しの間相手をしないようにします。

そして犬が落ち着いたらしっかり褒めます。

犬が顔を舐めたときに
「キャー!やめて~」などと
高い声で嫌がることは逆効果で
犬は「相手にしてくれてる」と思って
よけい興奮して舐めるようになります。

あなたが落ち着いて
「立ちあがって舐められないようにする」
「ちょっと犬から離れる」
という行動をとることで犬を落ち着かせましょう。

落ち着いたら褒めるを繰り返すと
「落ち着いていたほうがいいことがある」
と理解するので、興奮して
大騒ぎしない犬になっていきます。

逆に顔を舐めてもらえないのはどうして?

逆に犬に顔を舐められるのが羨ましい
という飼い主さんもいらっしゃると思います。

犬が顔を舐める理由を見てきたので
もしかして好かれていないの?
愛犬に愛されていないのでは?
という不安を感じてしまった方も
いらっしゃるかもしれません。

しかしそこは犬にも性格がありますし
愛情表現の出し方も違います。

言ったらそれは犬の個性です。

犬の性格診断などもご紹介しましたが
犬の中にも甘えんぼうな子もいれば
自立している子もいます。

元気でエネルギッシュな子もいれば
内気でおとなしい性格の子もいるんですね(^^)

だから、顔を舐めることだけが
愛情表現ではありませんので
犬に顔を舐められないからと言って
親愛の情が無いと早急に考えないでもらえればと思います。

「そうじゃないの!なぜか私以外の人の顔は舐めるの(´・ω・`)」

こういった場合は、その人のにおいが
気になるからかもしれません。

犬の舌は味覚は感じますが
人間の5分の1くらいしか感じることができません。
※味を感じる味蕾細胞の数が5分の1のため。

甘さ、しょっぱさ、苦さ、酸っぱさ
などは感じることができますが
あまり味は重要視していないんです。

犬は

1、におい

2、食感

3、味

4、見た目

この順番で餌を好んでいると言うくらいなので
その人の口元や顔から出ているにおいが
気に入って舐めているのかもしれません。

また冷たいものよりも温かいものを好むこともわかっています。

温かいものの方がにおいを発しやすいので
体温が高い人の方がにおいを多く出していることも考えられます。

犬は嗅覚が優れていますからね…

はっきりとした原因は犬のみぞ知る
というところですが、
嗅覚で魅了されているので
その人の顔を舐めてしまうということもあるかもしれません。

 

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